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「楽して成功できる 非常識な勉強法」川島 和正

リンク: Amazon.co.jp: 楽して成功できる 非常識な勉強法: 川島 和正: 本

 以前、「通勤立読み、ブックラリー」というPodCastを聞いていて、この本の著者である川島氏が登場した。話し方や考え方はしっかりしているし、きっとそれなりの本を書いているのだろうと思い、この本を図書館で借りて読むことにしたのだが・・・
Amazonのレビューに誰かが書いているとおり、内容的な価値は殆ど無いといっていい。
まず、42ページ
「目標が決まったら、目標を達成する方法を探します。探すときは全力で情報を集めて、最も時間と労力がかからない方法を探します。自転車ではなく、自動車や電車でもなく、飛行機を探すことに集中します。」
つまり氏は、楽して成功するためには、歩いて大阪へ行くのではなく、飛行機を使えば苦労することがないのと同じように、最適な手法を用いればよい。といっているのだが、これを読んで「なるほど!」と納得する人がいるのだろうか。

  1. 例としてあげている方法、飛行機を探すのは簡単。
  2. しかし、楽して目標を達成する方法が、あたかも飛行機を探すように簡単なら、みんなそうしているはず。でも、お金が無ければ歩いていく人もいるかも。
  3. 結果的に、この本では、「楽して目標を達成する方法とは、楽して目標を達成する方法を見つけることです!」と言っているのと同じ。
  4. 第4章以降に目標達成のための計画方法が書かれているが、よく読むと普通の自己啓発書の焼き写しだったりする。確かに著者は楽して目標を達成しているといえる。

つぎに、氏が言うには
「目標を達成する方法を発見したら、後は簡単です。目標を達成する方法を行うだけです。」
とくる。
そりゃそうだ。

 結論から述べるなら、この本は氏が関係していると思われる商品を宣伝するための広告として機能しているようだ。つまりアフェリエイトみたいなもの。氏のビジネスがメールマガジン、ブログ、アフェリエイト、情報商材、といった分野であることからも、同様の手法によるものであることが伺える。最近この手の商売が流行っているようだが、その危険性については、Wikipediaで「情報商材」を検索すると良くわかる。あまり良い例ではないかもしれないが、恐慌の発端となったサブプライムローンなどによるギャンブル性の高い金融商品と同様に、どこかで破綻を呼び込むような気がする。どうだろうか。

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