「お金を稼ぐ勉強法」藤井孝一著
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今日2冊目の本。この手の本は、早く読めるからうれしい。
いわゆる最近散々流行っている自己研鑽に関する本だ。何しろこの手の本は、そもそも成功本を出版すること自体が成功であるかのごとく、よく売れている。そろそろネタが尽きてもいいんじゃないか?と思うほど良く出版されるものだと感心している。
この本を要約すると以下のようになる。
1.勉強はお金を稼ぐための投資だ。
2.投資分を回収するには勉強で得た知識をアウトプットする。
3.アウトプットが人のニーズに合っていれば、お金を稼げる。
4.お金が稼げるアウトプット作業に自分の勉強を含めてしまえば、稼ぐための好循環が生まれる。
これらをどうすれば実現できるかが実例と共に書いてある。また、勉強の目的が資格取得のみとなり、目的が達成した時点で勉強を終わらせていること自体が間違いであると、著者は喝破している。
実のところ、私自身も勉強をしていくつかの資格を取ったが、それのみでお金が稼げるわけではないことは事実。さらに、実務に生かせているわけでもないのが現実だ。ただ、私の場合は資格を取得することで、会社から奨励金がもらえたから、ある意味投資分は回収できているのだが。
しかし、勉強によって得た知識により、継続的にお金を稼ぎ出しているわけではない。それはアウトプットが無いからであり、当然ではある。私はこの本を読む以前に、アウトプットの練習になればと思い、ブログをはじめたのだった。
自らが得た知識やノウハウも、人のために役立てることが出来なければ、単なる自己満足で終わる。獲得した知識量にかかわらず、人のために役立てないことには、お金を稼ぐことが出来ない。という著者の意見に、私は大いに賛成する。
学習を自己への投資と考える諸氏にはぜひとも読んでいただきたい。
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