「楢山節考」深沢 七郎
〓 死は生の対極にあるのではなく・・・ 〓
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」は村上春樹の「ノルウェーの森」の一節である。この文自体はどこかからの引用らしいが、私はノルウェーの森を読んで以来、この言葉が頭からはなれず、ふとした拍子に思い出す。
「楢山節考」を読んでいて、このフレーズを思った。死を迎え入れることはある人にとっては、それほど嘆き悲しむことではなく、「未来」や「希望」と一対であることを、作者の意図はどうあれこの本は語っている。誰にでも死を選択する自由はあると思う。
皆さんはこの本を読んで、どんな感想を持つだろうか。
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