アイフォニア(iPhoner)には、これがいい!:その11[デイリー日中英辞典・DianHua]
〓 有料だからよいアプリ、というわけではない。身をもって経験 〓
さて、私のブログのこのコーナーは、アプリ2つを比べるのが定番になりつつある。しかし、今回は、どちらのアプリが良いか・・・を比較するのでない。「有料版だからまあ大丈夫だろう」といった誤った考えで、痛い目にあわないための体験談を紹介する。ただし、そこには日中辞書という特殊性はあるのだが。まず、日中辞書のiPhoneアプリを探している方は、このブログを読んでおいて損はないと思う。
〓 デイリー日中英辞典
まずは、「デイリー日中英辞典」だ。
有料版1,200円で、辞書としてはそれほど高いわけではない。しかし、結論からまず述べよう。このアプリを買うべきではない。実は他には日中辞書は発売されていないのだが、それでも、である。私も以前から日中辞書を購入しようと、結構AppStoreを探し回っていたのだが、なかなか見付からなかった。最近、この辞書をみつけて購入したのだが、正直なところ、この辞書を使うくらいであれば、exciteのWeb辞書を利用したほうがよい。理由は大きくは2つある。
1.圧倒的な語彙数の少なさ。おそらくexcite辞書の3分の1以下しかない 語彙数とは、登録されている単語の数ではなく、検索単語に対する意味説明の詳しさのことを言っている。意味説明はおそらく検索1語について、一語~2語が平均だと思われる。ピンインの四声記号も小さすぎて、単なる点にしか見えない。一応拡大は出来るのだが、いったいドコまでユーザに手間を取らせれば済むのか?と思ってしまう。
2.郡を抜く操作性の悪さ
iPhoneアプリとして、だけでなく、一般的なPIMの操作レベルとしても、あまりにも低レベルである。おそらく、まっとうなAppleユーザはこのアプリに怒りを感じるかもしれない。まず、何回起動しても最初は必ずメイン画面から表示される。これって何か意味があるのか?。そして、検索方法はなんやかやで、検索方式4通り、その検索方式それぞれに、モードがあって、モー何がなんだかわからなくなる。さらに、検索結果が0件のとき「チーン」と音が出る。これは不快だ。
しかし、この辞書の開発元は、日独、日仏、日韓など、他にも数々の辞書を発売している。全て同じインターフェースを使用しているようだ。版元は三省堂となっているのだが、大丈夫なのだろうか?
〓 DianHua
散々けなしたあとで、どうかと思うのだが、次に紹介する「DianHua」。
これは恐ろしく良く出来ている。中国語辞書を求めている方は、ぜひダウンロードしてほしい。ただ、中英辞典なので、使用するにはある程度の英語力が必要になる。しかし、逆に考えれば、この辞書を使うことで英単語力も身につきそうだ。私もそれほど英語が得意なわけではないが、わからない英単語が出たときは、日英辞書アプリ「i英辞郎」で検索して、確認している。ちょっと手間だが、英単語を同時におぼえることが出来るので、操作性の悪さに時間をとられるよりはましだ。
それはさておき、まず、このソフトは無料である。そして、以下のとおり操作性はすこぶる良い。
1.「英単語、ピンイン、ピンイン+四声、繁体字、簡体字」のいずれかを入力して検索可能
日中辞書ではないので、日本語での検索はできない。しかし、同じ検索画面から、切り替えなしに検索できるのはありがたい。実際には、「sun」などで検索した場合は、英語とピンインの両方からの検索が行われ、まず英単語からの検索結果が上位順に表示される。しかし、ほとんどの英単語はピンインとしての綴りにはなりにくいので、問題ないだろう。また、検索単語から「More...」をタップすると関連単語が表示される。2.検索履歴、ブックマーク登録の他、数字の読み方を検索できる
検索履歴とブックマークは一般的な機能のようだが、数字の読みを検索できるのは非常にありがたい、しかも発音つきである。たとえば、123と入力するとピンインは「yi bai er shi san」と、位を含めて表示され、音声ボタンをタップすればそのとおり発音される。通常の検索単語も有料版(600円)の音声モジュールを購入すると、音声を聞くことが出来るようになるらしい。発音が難しいとされる中国にはあってしかるべき機能だと思う。付加価値は高いので、有料でも納得だ。
実は、日中辞書ではなく中英辞書をAppStoreで検索すると、無料のものが結構あったりする。以下参考まで。
- iCED Free
- KTdict C・E
- PowerWord2
いずれの辞書も、よく出来ているし、部首で検索できたり、関連単語を表示したり、中国生活関連の情報も載せたりと、それぞれ特徴がある。それを見て、ますます私が購入してしまった辞書のできばえの悪さに驚くばかりであった。
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