「スタイルシート・スタンダード・デザインガイド」:エ・ビスコム・テック・ラボ
〓 Webページの作り方を学ぶには。色々探した結果がこれ 〓
以前は普通にHTMLを操れればWebページを創れていたが、最近は「CSS(スタイルシート)」なるものがあって、単にHTMLを直に書き込んでも見栄えのいいホームページは作れません。この「CSS」は使いこなせればとっても便利なようですが、HTMLを知っているだけの私にはなんだかとっつきにくく、それで「ぼちぼち簿記」のホームページも古臭いデザインのままでした。
最近この本を購入して、色々やっているうちに、それなりのホームページを作成できたので、内容は昔のままなのですが、デザインを一新したホームページとして公開することにしました。
HTMLもCSSも一種の言語です。記述言語を覚える一番簡単な方法はSampleを入力して追加したり変更したりした行による表示・動作の変化を見ることです。この本では、1章から9章までのテーマごとに、目的に沿った追加・変更と、それによる表示の違いが細かく書かれていて、Webページを少しずつ変えながら完成させていく方法がよくわかります。この本に沿って「CSS」を使ったWebページの作り方をひと通り覚えれば、それなりのホームページを作成できそうです。以下にこの本の、使用前、使用後のホームページを紹介します。この違いを見てもらえれば、その効果は一目瞭然だと思います。
■以前この本を買う前に創ったホームページ
最初に作った「ボチボチ簿記」のホームページは、「Story Editer」というソフトを使ってアウトラインを作成し、そこからHTMLにエキスポートしたものを加工してます。エキスポートしたままのHTMLではあまりにも簡素すぎるので、インターネット上にあるHTMLのリファレンス(主に「とほほのWWW入門」)を参考にしながら多少のデザインを加えました。リファレンスだけでは、現在の標準的なWebページの作成手順がわからないので、この程度のデザインでした。
■この本を参考にしながら作成したホームページ
「CSS」を使ったホームページの作成手順を、この本で学びながら創ったのが、新しいホームページです。出版社(毎日コミュニケーションズ)のホームページから、SampleHTMLをダウンロードして、本に記述されている手順を実践するのが基本なのでしょうが、私は自分のホームページをそのままこの本の手順に沿って変更してみました。言語(HTMLとCSS)を使って何かを作るときは、やはり手順を覚えなくてはうまくいかないと思います。この本は、標準的なホームページの作成手順を学ぶことが出来る、非常に良い教材だと思います。表面的なデザインだけではなく、音声ブラウザや印刷、テキストブラウザの利用者を考慮した点も、この本を推薦する理由の一つです。特に、SEO(検索エンジン最適化)への対処は、非常に勉強になりました。
先日、CSSとHTMLのリファレンス本を購入しようと本屋さんへ行きました。しかし、結局購入せず、そのまま帰りました。リファレンスについてはインターネット上に多数公開されているため、本は必要ないと判断したからです。それに、リファレンスは本よりもむしろインターネットのほうが扱いやすい上に、結構充実しているのです。
この本に関して残念な点は、修正箇所を示しているコラム部分が「HTML」ファイルの方なのか、「CSS」ファイルの方なのかが示されていないことです。どのサンプルファイルを使うかについても、ファイル名ではなく、「テキストの何章で作成したファイル」としか書いていないため、後半になってくると大元となるテキストファイルや修正箇所を探すために、苦労を強いられることになるかもしれません。また、CSSの記述について、ブレス「{」でくくられた定義文の最終行の終端子「;」を省略しています。標準を謳うなら、本来はこの終端子は省略されるべきではないと思います。内容としてはよく纏まっているため、細かい点で遺漏があるのはとても残念です。
それでも、この本では単にHTMLの記述に関してだけではなく、「その修正が音声ブラウザやSEOにどのような影響を与えるか」といったことについても、詳しく書かれている点は見逃せないと思います。
HTMLを書くことは出来るけどCSSを使ったことがない方、自分のホームページを今風のデザインに書き換えたいと思っている方に、この本を利用することをお勧めします。
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