ブックオフ(BookOFF)で本を売ると大体いくらになる?
〓 本は読むことで価値が生まれる、だから読まない本は売っちゃいました 〓
昨年末に部屋の改装があり、この機会に本を処分しようと思い立ちました。結構な蔵書の量でびっくり。でも、どこに売れば?
いろいろ思案した結果、BookOFFに売ることに。噂では買取費用に古書としての評価は含まれないようですが、おそらく均せば大差ない。自分にとって価値ある本は仕分をすることにして、もう読まなそうな本は、早々にうっぱらう事にしました。箱単位で本を回収に来てくれるというのも、BookOFFを選んだ理由です。
大体どのくらいの値段が付くのか、気になる方も多いはず。だいたいこんなこんな感じということで、買い取り価格を公開します。
────────────────────────────────
【明細】
■書籍→187点/7,805円
■コミック→1点/5円
■雑誌→17点/884円
■CD→0点/0円
■DVD→0点/0円
■GAME→0点/0円
■その他→0点/0円
■合計→205点/8,694円
■お値段のつかなかった商品→109点
■お送りいただいた箱数→8箱
────────────────────────────────
BookOFFさんの場合の値段のつけ方は、本の保存状態によるようです。私の書籍の所蔵の状態は、まあ標準的だと思われるので、平均的な価格に収まっているでしょう。ただ、当然降り積もった埃を払ったり、なるべくきれいに梱包したりという手間はかけましたが。
一点ごとの単価をみると
■書籍 @41.7円
■コミック @5円
■雑誌 @52円
となりました。
意外と雑誌に良い値段が付くもんだなぁと感心してしまいました。おそらく雑誌は特に保存の状態がよいものが多かったからだと思います。また、雑誌は主に定期刊行ものではなく、いわゆるムック本が多かったのも買い取り価格が高くなった理由だと思われます。
■値段の付かなかった本の割合 34.7%
■全体の買取単価 8,694÷314=@27.7円
購入書籍の平均単価が1,000円だとすると、結構安い価格で買い取られます。この買取価格をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、私の場合は以下のように割り切りました。ちなみに、1週間後くらいにBookOFFから500円分のBookOFF商品券が送られてきました。
〓 書籍に対する価値を検討する
大昔にこのブログで紹介していますが、私は書籍を以下の3つに分類して読んでいます。そして、それぞれには消費期限と賞味期限があると思います。
分類 | 主成分 | 消費期限 | 賞味期限 |
1.小説・エッセイ | 心のビタミン | なし | あり |
2.歴史と未来・科学 | 知識のたんぱく質 | なし | なし |
3.ビジネス・ハウツー | 思考の炭水化物 | あり | あり |
この中で、消費期限はつまり、社会的動向によりその書籍が無価値となるものです。コンピュータ関連の技術書などもここに含まれると思います。例えば「エクセレント・カンパニー」などは消費期限が切れているといえます。とりあえず、一度読んだビジネス書は処分としました。ただ、ハウツーものの中で、繰り返して使えそうなものは保存しています。
賞味期限は読む側の嗜好の変化で無価値となりうるものです。小説・エッセイの類は、一度読んだので処分となるものと、もう一度読んでみたいものに分類して、一部は保存することにしました。著者では「井上靖」の本は無条件に保存としました。
歴史物、あるいはサイエンス物は基本的に保存することにしています。但し、一部の怪しいニューサイエンスものは処分としました。
〓 どう処分するべきなのか
私が考えた選択肢は次の三つでした。
手段 | 手間 | リターン |
1.Yahooオークションに出品 | 多い | 多い |
2.古本屋に売る | やや多い | やや多い |
3.図書館に寄贈 | 少ない | 無い |
手間、つまりコストを考えると、Yahooオークション出品は多大な労力が必要と思われ、まず選択肢から抹殺されました。次に、図書館に寄贈という手も本気で考えたのですが、自分にとって無価値と思われる本のために、有益図書のスペースを占有するのはいかがなものかと慮ってしまいます。
そこで、最終的に古本屋に売る手段をとったのですが、なんといってもBookOFFは引き取りサービスがあり、むしろ図書館寄贈よりも手間は少なくなります。そうすると、書籍価値の見立てが一般の古本屋よりも低いことが問題となるわけですが、先ほどの仕訳で無価値な本と判断した以上、その本が流通経路に再度乗せられて、価値を要求する誰かの手に渡るのであれば、むしろ図書館に寄贈するよりもよほど有益と判断しました。
結果的に、個人的に無価値となった書籍にとっても、再度市場のふるいにかけられて、必要な人の手に渡ることは良いことだと考えることにしました。ただし、出版社の皆さんにとってはありがたくないのかもしれません。それにしても、ふと思ったのですが、キンドルなどの電子書籍が普及すると、この古本市場というのは一体どうなってしまうのでしょう?むしろ価値が上がるような気がするのですが、そう思うのは私だけでしょうか。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- いまこの三冊の本を読まなけらばならない理由(2017.01.21)
- 日本史ねなんて言わなくていい世界 『朝がくる』 辻村深月著(2016.06.03)
- 美化されつつある死を見極めよ 『総員起シ』 吉村昭著(2016.01.17)
- やはり医者はバカだ 『破裂』 NHK(2015.11.22)
- そこまでいって委員会的問題作 『破裂』 NHK(2015.11.15)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
暁教育図書 日本昭和史 全巻16別巻2冊 ケースは多少汚れているものもありますが、中身はほとんど新品状態です。内容は写真を解説で構成になっています。売ればどれくらの値段がつくでしょう
投稿: 村山 隆康 | 2013年1月 6日 (日) 15時48分
コメントありがとうございます。
どんな本でも、1冊40円~50円くらいと考えたほうがよかろうかと。
本そのものの価値ではなく、売れるか売れないかで判断されるので、あまり期待しないでください。
学術的な希少価値があるなら、神田の古本屋のほうが高く買ってくれると思いますよ。
あとはAmazonの古本を参考にするとおおよその価値は分かると思います。
投稿: パピガニ(本人) | 2013年1月 6日 (日) 21時29分