Stay hungry, stay foolish. 『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』 カーマイン・ガロ著
私は読書の動機というものを3つに分けている。ひとつは、小説など純粋に楽しむためのもの。ふたつめは、生活に役立つもの。みっつめは、知識を獲得するためのもの。それぞれを、「心のビタミン」「思考の炭水化物」「知識のタンパク質」として分類している。
この本は「思考の炭水化物」すなわち生活や仕事に役立てるための本に分類される。しかし私はあえて、この本を楽しむために読むことをお勧めする。なぜなら、プレゼンテーション以前に、スティーブ・ジョブズその人が人生を楽しめと言っているように思えるからだ。プレゼンテーションに関する本なのに、読んでいるとそう思えてくるから不思議だ。
さて、この本の楽しみ方は3つあると思う。最初はアマゾンでこの本を注文して、本が手元に届くのを待つこと。二つ目はスティーブ・ジョブズの経歴を知るために、TUTAYAに行って「Pirates of Silicon valley(バトル・オブ・シリコンバレー)」を借りてくること。これはヒマなときの楽しみに取っておくと良い。
そして三つ目は今すぐにできること。つまり、以下のビデオクリップを見て感動すること。
1.The Lost 1984 Video: young Steve Jobs introduces the Macintosh
1984年、スティーブ・ジョブズによるMacintoshの発表。
このころからプレゼンテーションの才能があったことがうかがえる。
2.1983 Apple Event Bill Gates and Steve Jobs
Macintosh向けのソフトウェアデベロッパーとして、以下の3名が登場しジョブズが審査するというイベント。
Fred Gibbons : Software Publishing Co,
Mitch Kapor : Lotus Development
Bill Gates : Microsoft
3.iPhone Presentation macworld 1/5 日本語字幕 スティーブ・ジョブズ
iPhoneの発表。恐ろしく楽しい。まさしく驚異のプレゼン。
最後にもう一つ。次に紹介するのはプレゼンテーションではなく、スピーチだ。聴けば分かるけど、すばらしいスピーチだ。だから、一度聴いた人も、もう一度聴く価値がある。何度でも。
スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 前編
スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 後編
「Stay hungry, stay foolish.」
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