ジャンクハック(その2)『DELL Dimension 4700C』購入編
〓 ハードオフ『ジャンクPC-DELL4700C』購入編
場所は関越・外環道の大泉インターチェンジ出口近く、そこから西に100メートルほどの道路沿いに「ハードオフ大泉学園店」があります。店内の1階は生活雑貨と貴金属などが売っていて、こちらはオフハウスという併設店。ちなみに古着や衣類の販売店は西武新宿線の大泉学園駅前にあって、「モードオフ」といいます。
入ってすぐの階段を昇ると2階がハードオフ。正面にエレキギターがぶら下がっていて、そこが大きな楽器店のような錯覚に陥ります。2階フロアの左手が楽器、右手がゲームまたはオーディオコーナーです。そして右側の奥に目的のジャンクコーナーがあります。 前回紹介した通り、そこにはオーディオ、ゲーム、PCのジャンク品があります。PCジャンクは、ボード類、ケーブル、各種パーツ、プリンタと様々ですが、今回は、PCジャンクの中でも、PC本体に絞って説明します。
〓 どんなPC本体があるのか
置いてあるPCの台数は、だいたい40台くらい。スチールの棚に無造作に並べられています。約半分はスリムPCです。モニター一体型のPCも4、5台、棚の上の方に並べられています。いわゆるホワイトボックスのPCは2、3台とけっこう少ないです。ホワイトボックスのPCにはOSのライセンスシールが貼られていないことが多いので、人気がないのかもしれません。パーツの入手が目的の方には最適なのですが。
ノートPCも並んでいますが、バッテリーがヘタっている可能性が大きいのと、基本的なスペックはデスクトップ製品に比べて低いので購入対象にしません。
〓 購入前にネットで調べる
PC本体を選ぶ時は、CPUの種類、クロック、メモリの容量、HDDの容量、そしてFSBを確認します。HDD容量までの基本スペックは、本体に貼り付けられた値札に記入されています。しかし、FSBについては記載がありません。基本的な処理速度を決めるFSBはネットで調べる必要があります。
CPUがPentium4もしくはCeleronDであれば、殆どの場合はFSBは800Mhzもしくは533Mhzとなりますが、まれに400Mhzとなっている場合があります。FSBは最低限、533Mhz以上欲しいので、私は必ずネットでFSBを確認するようにしています。
参考までに、最近のジャンクコーナーに出回っているPCは、主に以下のスペックです。
CPU: CeleronD 2.5Ghz(FSB533Mhz)
またはPentium4 2.8Ghz(FSB800Mhz)
Memory: 512-1024MB
HDD: 160GB-250GB
Media: DVD-RWまたはDVD-R
価格帯: \4,200から\6,300
これらの次の世代の製品、例えばCore2Duo以上のCPUを積んだPCになると、値段は\10,000円を超えるようです。
〓 掘り出し物を探す
上記のスペックで購入対象をある程度絞り込んだ後は、以下の違いで購入機器を選択すると良いでしょう。
◆メーカー
NEC、富士通、SONY、日立、DELL、HP、e-machinesの製品が出ています。
- SONYの製品はハードウェアにかなりカスタマイズを加えているので、付属のリカバリディスクを使わなくても復旧できるかどうか確認したほうが良いでしょう。
- DELLの製品はオプションを後から加えることができない場合があります。たとえば、メモリカードリーダーが搭載されていない製品を購入した場合は、ボードに接続用の端子がついていないために、後から追加することができません。
- HPの製品は早く売れます。おそらく標準的なパーツを使っているからだと思います。
- e-machinesの製品は拡張性が高そうです。あまり調べていませんが基本的に当たり外れはなさそうです。
結果的にNEC-Valuestar、富士通Deskpower、SonyVAIOなどが比較的多く売れ残っています。リカバリCDが付属していないとOSをインストールできないからでしょうか?
また、アナログテレビの終了を見越して、富士通などのテレビ機能がついた一体型PCが多く出回ってきています。ケーブルテレビでまだアナログテレビを受信できる場合や、デジタルチューナーを接続できそうな機器はねらい目かもしれません。ただしこの場合もリカバリCDの付属を確認したほうが良いと思います。
◆発売時期
いつごろ出荷された製品かにより、当然スペックが違ってきます。製品の古さは、古いデバイスが有るか無いかでわかります。けっこういい加減に古そうな順に並べてみました。同じシリーズのPCであれば、上から順に、これらのコネクタやデバイスがないものが新しい製品になります。
- SCSIポート
- フロッピーディスクドライブ
- プリンタ用パラレルポート
- PCカードスロット
- PS/2キーボード/マウス端子
- シリアルポート
◆値段の見分け方
値段に差がつくのは、メモリおよびHDDの容量です。ですから、これらがある程度用件を満たしていれば、DVDが書き込みこみ可能か、メモリカードリーダがついているかなどで値踏みをすると良いでしょう。はっきりいって、何でこんなに安いの?というものと、何でこんなに高いの?という両極端な製品があります。たとえばスペック的には6300円で出してもよさそうなのに、HDDが無いだけで3150円で出ていたりします。250GBのジャンクHDDを1500円で追加購入しても\4,750にしかなりません。但しSONYの製品の場合は、HDDにリカバリ情報が含まれていることがあります。HDDを別購入で装填してもOSのインストールができないことがあるので、事前よく調べないで飛びつくと痛い目にあいそうです。
◆スペックを確認する
現場で見つけたよさそげな物件は、まずウェブで確認します。結果的に私が選択したのはDimension4700C。ネットで調べると、どうやら熱処理に問題がある製品のようで「CPUファンが爆音を発するため対処の方法が無いか」といった質問が多く出回っていました。いったんは自宅に帰り、いろいろと情報を探していると、CPUファンの騒音は、CPUクーラーの埃を取り除くと解決できることが分かりました。どうやら、手を加えれば問題なく使えそうです。翌週に再びハードオフに行き購入を決めました。ジャンク製品はいわくつきの製品が多く出回ります。その代わり、価格的に極端に安くなってい場合があるので、出物を見つけたら、製品型番をメモして、自宅でじっくり情報を集めたほうが、結果的に良い製品を買えると思います。
ちなみに、Dell製品のスペックは、下記のサイトに豊富な情報がありました。こういった情報量の多さも、メーカーを選ぶポイントになるかもしれません。
http://abc.s65.xrea.com/dell/wiki/
〓 購入の決め手
最終的に購入したDell-4700Cのスペックは以下の通りです。
CPU: CeleronD 2.5Ghz(FSB533Mhz)
Memory: 1024MB
HDD: 160GB
Media: DVD-RW
Option: Media card Reader
価格:\6,300
(写真はメディアカードリーダーが付いていない製品です)
購入の決め手は
1.XPのライセンスがついている
2.DVDが書き込みできる
3.メディアカードリーダーが付属している
4.メモリが1024MBに拡張されている
このPCはスリムタイプなので殆ど拡張性がありません。HDDも1台しか搭載できません。しかし、最近のPCはUSBポートを備えているので、殆どの周辺機器はUSBに接続して拡張できます。但し、内部に空間が少ないために、この手のスリムPCはいずれも熱問題を抱えているようです。さらに、シングルコアのPentium4は発熱が大きく余計に熱処理が難しいのです。
それでも、この価格であれば十分安いと考えます。もし新品でパーツをそろえるとすると、結構な値段になります。そして、新品の場合はこれ以上スペックを落としても値段的には大差が無いことが多いのです。例えば、以前PCショップでパーツ価格を確認したときは、大体以下のような価格帯でした。
電源 \3,000
マザーボード、\5,000
CPU(E6300) \5,000
Memory2G \3,000
HDD500GB \3,000
DVD-RW \2,000
実は、当初はジャンクのマザーボードを購入して、今のPCを少しずつ拡張しようと考えていました。しかし、ジャンク品でパーツを揃えようとした場合どのくらいの値段になるかというと…
電源 \500
マザーボード \1,000
CPU \1,000
Memory1GB \1,500
HDD 250GB \1,500
DVD-RW \1,000
ということで、ジャンクPCと同じ位の出費になってしまいます。しかも、OSライセンスは別途購入です。また、肝心のCPUについてはジャンク品が殆ど出ていません。DVD-RWもジャンクコーナーでは殆ど見たことがないです。しかも、なぜかメモリの値段が新品と同じくらいの価格で出ています。
ということで、ジャンクな部品を苦労して集めるよりは、PC本体を購入したほうが安上がりと納得しています。
〓 ジャンクPCの落とし穴
さて、本当にジャンクPCという選択肢が万人にとって良いものかというと、決してそうはありません。ジャンクPCを購入する場合は、以下の点に注意する必要があり、これらの条件を満たさなければ、やはり新品のPCを購入するべきです。
1.新品のPCを買うお金がない
2.PCはWebとメールが見れればよく、一世代前の製品でも十分使える
3.PCに関する知識がひと通りあり、パーツを購入して自作できる
特に3番目の条件は重要で、リカバリ用のCDを使わずにOSを一からインストールできるだけのPCに関する知識が必要です。まれにリカバリCDが付属しているものもありますが、殆どのジャンクPCは本体以外は何も付属していないのです。
その上、この作業は結構時間がかかります。私自身もジャンクのDELL4700Cを購入して使えるようにするまでに結構時間がかかりました。その辺の件は次回の記事に掲載いたします。
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