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2012年読んだ本ピックアップ

新年あけましておめでとうございます。
今年も去年の読書を振り返っておきたいと思います。

昨年は103冊の本を読みました。
その内訳はというと・・・

◆心のビタミン(43冊)
1.小説     36冊
2.エッセイ     7冊
◆思考の炭水化物(24冊)
3.ビジネス     8冊
4.自己研鑽     16冊
◆知識のタンパク質(36冊)
5.歴史と未来・科学     26冊
6.ノンフィクション     10冊

1.[心のビタミン]小説・エッセイ部門

破裂 廃用身 (幻冬舎文庫)

破裂
廃用身
小説では久坂部羊さんに注目しました。何といっても印象に残る小説でした。感動するとかそういうことではないのですが、これは現代の日本が抱える少子高齢化の問題を医療という角度から鋭く切り開いていると思います。

ジロンド派の興亡 (小説フランス革命) 共和政の樹立 (小説フランス革命)

小説フランス革命
佐藤賢一氏の小説フランス革命は以前から続けて読んでいますが、2010年に6巻目が発刊されて一時出版が中断されていました。昨年第7巻目から再開されるということで、今後の展開が楽しみです。

困ってるひと

困ってるひと
衝撃の内容でした。精神的にすごく強い人なのだと思います。キワモノに近い部分もあるので、読み手によっては引いてしまうのかもしれませんが、私は元気を頂きました。

2.[思考の炭水化物]ビジネス・ハウツー部門

日本のルールは間違いだらけ (講談社現代新書)

日本のルールは間違いだらけ
ビジネス書として読みました。日本には変なルールがあるのはうすうす気づいていたわけですが、具体的にどこがどうとか言われると困ります。そのもやもやをこの本を読んですっきりさせることができます。

3.[知識のたんぱく質]歴史と未来・科学、ノンフィクション部門

死ぬ権利はだれのものか

死ぬ権利は誰のものか
まだ書評を書いておりませんが、この本は私が以前から探していた本だと思います。といってもみなさんには何のことやらわからないと思いますが。つまり、尊厳死の問題ですね。今後は団塊世代が死期を迎えるにあたって、こういった問題は大きくなるのではないかと思います。寝たきりで意識のない患者を家族としてそして社会としてどう扱うべきなのかが詳しく書いてあります。

ロボット兵士の戦争

ロボット兵士の戦争
 最近世の中がきな臭くなっていて、なんだか戦争局面に向かいそうです。でも、前回の第二次世界大戦がその前の第一次世界大戦と異なる戦争であったように、今回もし戦争が起こるとしたら、従来とは全く異なる戦争になるだろうと予測してます。
 この本では、スターウォーズのようなヒューマノイド型の兵士が登場するわけではありません。また、最新兵器を説明するだけで終わっているわけでもないです。戦争兵器の今と、今後、同時に現代戦争の問題点(といっても戦争自体が問題なのですが)を語っています。自称ロボティクス派としてはもっと多くの人に読んでいただきたい本です。

昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)

昭和史(1926-1945)
昨年の6月以降に「シリーズ昭和史」として、戦前昭和を記録した書籍5冊を紹介しました。この「昭和史」はその中の一冊です。とくにこの本は読みやすく、しかも他の本には書いていない、軍部や政治家、天皇に身近な事が書いてあってお面白いです。どれもこれも半藤氏の直接の記憶が多く一次情報なのでしょう。そういった意味で信頼できる内容だと思います。

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀

誰が小沢一郎を殺すのか
 著者は日本で取材を続ける外人ジャーナリストです。海外から日本を見たときの不思議なその政治体制について紐解いています。わたしも最近になり、日本の民主主義は不完全だと思うようになってきました。
 なぜ日本が二大政党制に移行できないのか。なぜ天皇制が残されたままなのか。その辺の日本の不思議を解き明かしてくれます。

若者を見殺しにする国 私を戦争に向かわせるものは何か 若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者を見殺しにする国
若者殺しの時代
この2冊はつながっています。どうつながっているというと、まず赤木氏が「若者を見殺しにする国」で今の世代間格差の問題、若者貧困の問題を切々と訴えます。その中に「若者殺しの時代」の引用が出てきます。
 「若者殺しの時代」を書いた著者堀井氏は、ちょうど中間世代。いま老後を謳歌している老人世代に操られた世代。そんな世代から、現代の若者たちに「だまされるな、逃げろ!」言います。そして赤木氏が「我々は逃げ場を失っている、あるとすれば戦場くらいだ」と言っています。

裸のフクシマ 原発30km圏内で暮らす

裸のフクシマ
福島原発事故で自らが被害にあった著者の記録。東京近郊でも高い放射線量が検出され、一時期マスコミなども大いに騒いだが、現在はかなり下火になり誰もそのことをまるで記憶していないかのように見えます。
そんな福島から遠く離れた地ではわからない、現実の事故時の様子と奥に潜む問題点がこの本を読むと立体になって浮かび上がります。

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