理系の簿記2級を再び 『第135回日商簿記2級試験』 日本商工会議所
毎年恒例の日商簿記2級受験を間近に控えて、日々簿記の問題集をお供にしている。私が高齢化してきたので、なかなか合格しないのが恒例化したのか、それとももともと才能がないのかもしれない。そんな私が以前から理系を標榜したボチボチ簿記などという記事を過去に書いている。まったくお恥ずかしい限りなのである。
多くの方が簿記にはパターンがあり、パターンを覚えることで合格できる等と言っているが、こればかりは私には通用しなかったようだ。パターンを覚えてもやはりだめだったのだ。打ち込み方が足りないと言われればそのとおりかもしれない。しかし、最近になって、やっと簿記仕分けの裏にあるストーリーを想像しながら問題を解くことができるようになってきた。たぶん以前読んだ『会計の基本』『管理会計の基本』の効果が出てきたのだと思う。ただし、設問から読み取れるストーリーのウラを取りながら問題を解くので、解答にはめっぽう時間がかかる。それに科目を集計する時に取りこぼすことが多い。こういった課題が見えてきたというのは、今までになかった新しい進展かもしれない。
それにしても、理系にとっての簿記は、やはりとっつきにくいのではないか。特にプログラマーにとっては理解が難しいと思う。プログラムを書くというのは、プログラミング言語を使ってそのシステムが実現すべき処理の方法を書いているのに対して、簿記では発生した事実をある種言語のようなもので記述する。プログラマーから見れば、簿記はまさにリバースエンジニアリングと同じで、すでに作成されたソフトウェアの動作を見ながら、それを実現するプログラムを書いているのに近い。あるいは違う見方をすれば、簿記の記録はログなのである。つまり、プログラミングされたプロセスの処理結果をわざわざ手書きで書いているようなものなのである。
ところが、簿記で記述すべき企業活動というのはプログラミングされているわけではない、実は人間のナマの活動なのだ。そういったナマものを扱うのが苦手なプログラマーの性癖が、簿記に向かない性格を形作っているのだろうと想像してみた。もちろんこれらはすべて理系的な言い訳である。
しかし、今回の試験は合格しそうな気がするのである。簿記の問題を解くのが以前よりも楽になったのだ。前回もそんな事をこのブログに書いたような気がするのだが、そう思えるのだから仕方がない。根拠のない自信も時には必要だ。そして、なん回でも受けてやろうじゃないかとう開き直りだ。とにかく、コツコツと問題集を楽しみながら解くことなのである。今は、去年買ったパタ解きに取り組んでいる。それが終わったら、今回新たに購入した「ラストスパート模試」に取り組む予定だ。
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