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いまこの三冊の本を読まなけらばならない理由

 昨年は読書収穫の多い年だったと思う。いろいろ事情があって多読はできなかったもの、それだけに質の高い書籍を読むことができたのだ。それでは、まさに多くの方にお勧めしたい三冊の本をこの場を借りて紹介しよう。

1.「死すべき定め」アテゥール・ガワンデ著、みすず書房

 この本は、2回読んでいる。私は1冊の本を繰り返して読むことがあるが、そのような本はまさに自分にとって価値が高いものと感じるからである。人間が死に直面した時の尊厳、あるいは生存と死の権利をいかに扱うべきか、というのがこの本のテーマである。私たちは、生きる理由を求めなければならない。と同時にそれは死ぬ理由の裏返しである。

 私たちは、戦後から実は畳の上では死ねない、という不思議な世界に住んでいる。それが正しいことなのかをこの本の著者は問うているのだ。

2.「セカンド・マシン・エイジ」 エリック ブリニョルフソン 著/アンドリュー マカフィー著、日経BP社

 この本は、一度図書館で借りて読んだ後に、キンドルの電子書籍を買って再読した本だ。つまり、今後も何度かこの本を読むだろうと考えている。

 これまでも、レイ・カーツワイル著の「ポスト・ヒューマン」をはじめとして、AIやロボティクス関連の書籍を読んできたが、人類とマシン(この書籍ではAIやロボティクスをセカンドマシンと呼ぶ)との関係を包括に捉えた本は、この本以外にはないのではないかと思う。まさに、ニコラス・カーの「クラウド化する世界」の技術的拡大版である。

3.「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社

 これは現在読んでいる本である。のっけから面白い。そして、最後はおそらく人類の死とAIとの関係性をうまく説明してくれるのではないかと期待している。さあ、今日もこの本の続きを現実の布団の上で、お酒をちびりとやりながら読むのである。

 一見するとこれらはまったく脈絡のない書籍の集まりに見えるかもしれない。しかし、これらに通底するのは、生命とは何か、という問いである。しかし、生命とは何かをとらえるためには、3冊程度の本を読んだだけで理解できるわけではない。おそらく、いずれいつの日か「生命、エネルギー、進化」(ニックレーン著、ミスす書房)を読まねばなるまい。まだまだ、冒険は続くのである。私の生命が続く限りは…

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