かりん糖対決其の六番外編:「そば粉かりんとう」vs「八町味噌かりん糖」
とある東急ストアにふと立ち寄ると、「全国かりんとう祭」の看板を発見。よくみると、当然西東京市の旭製菓さんも出品してました。でも日本全国というからには、この機会に地方の地場かりん糖を買っておかねば、というわけで、厳選、というほどの種類はなかったのですが、そこそこ美味しそうなのを二つ選んできました。
〓 徳島産、そば粉かりんとう
徳島ってそばの産地だったのか?と見紛うような、かりんとうにしては派手目の包装。文言も多いです。
- 大地の恵み
- 阿波徳島
- かりんとう そば
- 「風味豊かなそば粉を生地に使用した、素朴な味わいのかりんとうです。」
なるほど、言いたいことはわかったので、早速食して見ることに。
して、甘い。しかも素朴じゃない。かりんとうの周りにグラニュー糖みたいのが絡まっていて、せっかくの素朴な味わいが台無しじゃないですか。そばの風味もあるのかないのかよくわからないが、噛んでいると心なしかそばかも知れぬ。といった感じ。
食感もかりんとうを名乗るにはちとさっくり感に難があるぞよ。おまけにグラニュー糖みたいな水飴の付着が均一でないため、部分的にねっとり感が発生している。
なんだか地方から巡業に来ていながら、かえって西東京市旭製菓のそばかりん糖の完成度の高さを際立たせる羽目になったようです。
ちと手厳しいかもしれねが、失格じゃ。
〓 愛知県岡崎市 八丁味噌かりんとう
こちらはなんとなく控えめなデザイン、かえって好感がもてます。包装に貼られたシールには、味噌樽の絵を背景に「八丁味噌かりんとう」。その右上に「カクキュー八丁味噌使用」、左下には「三州菓子工房 中田屋」の文字。
簡単な説明だけで、あーだこーだと言わないところがよい。で、私も何も言わずにまず食して見る。と、甘くない。かつしょっぱくもなく、味噌の自己主張がそれほど強いわけでもなく。うーん、ほのかな醤油の香りがあるなか、じんわりと味噌の香りが口中に漂い出します。
食感はあくまでもサクサクとしており、よくコントロールされ薄く塗られた味噌にべとつき感はありません。一本に二三粒のゴマが配置されているのも、味噌の味を殺さないアクセントになっています。これはまさしく素朴な味。
そんなことを思いながら、どんどんかりんとうを口中に投ずることとなり、一気に三分の一が胃袋のなかに移動してしまいました。
今回は、場外乱闘もなく、八丁味噌かりんとうの不戦勝ということで。
失礼しました。「(^^)
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