かりん糖対決

かりん糖対決其の六番外編:「そば粉かりんとう」vs「八町味噌かりん糖」

Camera0000005_02 〓 かりんとう対決番外編(徳島vs愛知) 〓

 とある東急ストアにふと立ち寄ると、「全国かりんとう祭」の看板を発見。よくみると、当然西東京市の旭製菓さんも出品してました。でも日本全国というからには、この機会に地方の地場かりん糖を買っておかねば、というわけで、厳選、というほどの種類はなかったのですが、そこそこ美味しそうなのを二つ選んできました。

〓 徳島産、そば粉かりんとう

 徳島ってそばの産地だったのか?と見紛うような、かりんとうにしては派手目の包装。文言も多いです。

  • 大地の恵み
  • 阿波徳島
  • かりんとう そば
  • 「風味豊かなそば粉を生地に使用した、素朴な味わいのかりんとうです。」

 なるほど、言いたいことはわかったので、早速食して見ることに。
 して、甘い。しかも素朴じゃない。かりんとうの周りにグラニュー糖みたいのが絡まっていて、せっかくの素朴な味わいが台無しじゃないですか。そばの風味もあるのかないのかよくわからないが、噛んでいると心なしかそばかも知れぬ。といった感じ。
 食感もかりんとうを名乗るにはちとさっくり感に難があるぞよ。おまけにグラニュー糖みたいな水飴の付着が均一でないため、部分的にねっとり感が発生している。
 なんだか地方から巡業に来ていながら、かえって西東京市旭製菓のそばかりん糖の完成度の高さを際立たせる羽目になったようです。
ちと手厳しいかもしれねが、失格じゃ。

〓 愛知県岡崎市 八丁味噌かりんとう

 こちらはなんとなく控えめなデザイン、かえって好感がもてます。包装に貼られたシールには、味噌樽の絵を背景に「八丁味噌かりんとう」。その右上に「カクキュー八丁味噌使用」、左下には「三州菓子工房 中田屋」の文字。
 簡単な説明だけで、あーだこーだと言わないところがよい。で、私も何も言わずにまず食して見る。と、甘くない。かつしょっぱくもなく、味噌の自己主張がそれほど強いわけでもなく。うーん、ほのかな醤油の香りがあるなか、じんわりと味噌の香りが口中に漂い出します。
 食感はあくまでもサクサクとしており、よくコントロールされ薄く塗られた味噌にべとつき感はありません。一本に二三粒のゴマが配置されているのも、味噌の味を殺さないアクセントになっています。これはまさしく素朴な味。
 そんなことを思いながら、どんどんかりんとうを口中に投ずることとなり、一気に三分の一が胃袋のなかに移動してしまいました。

今回は、場外乱闘もなく、八丁味噌かりんとうの不戦勝ということで。
失礼しました。「(^^)

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かりん糖対決其の五:「さつま芋かりん糖」対「そばかりんとう」

Camera0000001 〓 かりん糖とは庶民の食べ物ナリ 〓

 どうやら最近かりん糖ブームだとか。日経新聞にこんな記事が掲載。
「さっくさくのかりんとう勝負、新しいのに懐かしい味に星」
すわ!ぱくられたか、と思ったがそんなわきゃない。だいいち、旭製菓が取り上げられていない。代わって出てくるのは、麻布だの高島屋だのと、なんとも高級感たっぷりのかりん糖ばかり。ばっかもーん!かりん糖は庶民の食べ物なのだーっ。
 というわけで、勢いあまって再び「旭製菓」さんのかりん糖対決を復活しました。
今回はさつま芋とそばの田舎風味対決です。

〓 さつま芋かりん糖

 見た目は小粒な白かりん糖。袋を開けると、なんとも菓子パンのような柔らかなあまーい香りが広がります。食すると、ややしっとりとした食感。さつま芋を意識したのか、確かにあのさつま芋の、しっとりさくふわ感を思い出します。このしっとりした感じと、さつま芋独特のやわらかな甘みが絶妙のマッチング。はっきりって、おいしいです。

〓 そばかりんとう

 さてお次は、そばかりん糖にいきます。おっと、みためが細く、これはかりん糖なのかとの疑問が浮かびました。それを確かめるべく一口。かりかりとした食感、ちょっぴり塩味、そして、あまくなーい!。うーんこれをかりん糖と呼んでよいものなのか。たぶん旭製菓さんでも大いに議論となったであろう。てなことはないかな。
 ほんのりと、そば独特の自然な風味がして、これはこれで病み付きになりそう。実際一気に食べきってしまいました。なんたってこの暑い夏、ビールのつまみにぴったりなのです。今夏の一押しです。

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かりん糖対決其の四:「ブラジルコーヒーボーイ」対「キャラメルコーヒー」

Snapshot1258776056384897   〓 和洋折衷のかりん糖対決 〓

 先週はお休みしてしまいましたが、今週はやります。例によって、保谷駅の旭製菓で物色、今日は各種かりん糖が一つの袋に入ったのが、なんと100円で売ってました。しかし、これではかりん糖対決にならない。あきらめて、似たようなかりん糖の組み合わせを探すこと約20分。最初は「ごぼうかりん糖」に目が留まりましたが、対戦相手が見つりませんでした。そこに目に留まったのがこの組み合わせ。おまけに「キャラメルコーヒー」は新発売とあります。ならば、今現在の最適な組み合わせはこれ以外にありません。

 まずは、「ブラジルコーヒー」ですが、「キャラメルコーヒー」に比べて一回り太くなっています。色もいかにもコーヒーっぽい色で、いいころあいです。食べてみると、をw、なんかサクッとした感じ。本来のかりん糖に要求される素材の硬さが、いともたやすく取り除かれています。通常のかりん糖が硬度10だとするなら、このかりん糖は5~6位の硬度しかありません。しかし、そのため、一口このかりん糖をサクッと行った瞬間に、コーヒーのほんのりほろ苦い風味が口にふんわり広がります。なるほど。

 次に「キャラメルコーヒー」。こちらは、通常の旭サイズのかりん糖です。色はまさしくキャラメル色。だが、ちょっと濃いのは、コーヒー色でしょうか。食する直前には微かなコーヒーの香りがします。かりん糖硬度としては、8~9位の感じ。キャラメルパウダーを使いながらも、甘さは控えめ。そうありながらも、若干の塩を加えて、甘みを引き立てています。ううむ、このかりん糖本体と、キャラメルの甘さは絶妙なマッチングです。口のなでかりん糖の全てがすりつぶされ、キャラメルとかりん糖本体が表裏一体なったときに、甘さと香ばしさが互いに引き立てあっているような、WinWinの関係性を保っています。

 おっと、ここでアクシデント発生。評価が完了する前に、全ての調査対象が失われてしまいました。しかし、今回は文句なく、新発売の「キャラメルコーヒー」に軍配が上がります。うちのカミさんは『ブラジルコーヒーの方がが絶対うまい』と言い張っていますが、却下します。

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かりん糖対決其の三:「わさび揚」VS「生姜かりんとう」

  〓 ビール、日本酒、かりん糖? 〓

 本当の酒好きは甘いものも好きらしい。確かに私の大学時代の教授は、酒飲みの癖に羊羹が好きだった記憶があります。でも、普通のかりん糖とビールを一緒に飲もうなんて思いません。だったらこれはどうか?Snapshot1257572757778701
 今回は、言ってみれば和風辛いもの対決です。まずは、「自然風味 わさび揚」から。
 うーん、これをかりん糖と呼んでよいものだろうか。確かに、ラベルにはかりん糖とは書いてませんが、包装の裏にあるラベルには、しっかり「品名:かりんとう」とあります。ちなみに商品名は「旭のわさび揚げ」。
 表面にはうっすらと、砂糖と水あめ、そして塩がほんの少しまぶしてあります。黒い斑点は黒胡麻。全体にわさびの緑色をしておりますが、これは着色料でしょう。わさびの味はごくわずか。つんと来るような辛さは殆どありません。それだけに、どんどん食べられます。この胡麻風味とわさびの辛さとのバランスは絶妙ですね。このへんが旭製菓ならではの技なのでしょうか。
 さて、次は「生姜かりんとう」。ラベルには「国内産小麦100%使用、天然酵母発酵、後味さっぱり生姜味」などと書いております。
 さてと、一口。おおー、これは・・・。思いのほか生姜味が利いてます。塩味抑え目、砂糖も控えめ、生姜味が結構強調されていますね。生姜は練りこんであるのではく、どうやら表面に塗ってあるようです。後味さっぱり・・ではなく、辛さがじわじわと口にまとわり付く感じ。日本酒には合いそうですね。ああ、日本酒が飲みたい。ちなみに私お奨めの日本酒は「吉乃川」です。やすくてもおいしいです。

 ところで、今日10時前ひかり歯科で歯の治療が終わり、そそくさと保谷駅へ向かうと、旭製菓に長蛇の列が・・・。なんと駅の改札前にまで20名ほどの列が出来ていました。旭製菓のはっぴを着た人に何事かと聞くと、
 「今日はセールをやってますんで、10時半くらいまではこの状態なんですよ。」
と、卒のない説明が返ってきました。
 しょうがなく、図書館で時間をつぶして、12時ごろにお店に来ると、行列はなくなっていましたが、結構な人だかり。最近とみに客が増えたようです。かりん糖2点を購入、ついでにお店の人に今朝の騒動が何だったを聞きました。
私「朝方行列が出来てたけど、セールかなにかやってるんですか?」
店「今、缶入りの詰め合わせを通常2200円ですが、2000円で売ってるんです。それを、開店のときは工場直送分を限定で200個ですけど1500円で売ってるんです。30分位で売り切れますよ。」
なるほど安い。レジの横には今朝売り出していたと思しきかりん糖の詰め合わせの箱が鎮座していました。中にはいろいろなかりん糖が8袋。かりん糖一袋が大体270円から300円ですから大体計算は合います(※店員さんのせりふに出した値段はおおよその値段です。値段が違ってたらごめんなさい(^-^;>旭製菓さんと読者の皆さん)。それにしても、平均単価が250円としても、8袋で1500円はかなりお得です。
 お目当てのかりん糖を買って、既に時間は12時半。前から気になっていた、駅近くのラーメン屋、「時代屋」に入って、煮干ラーメン(太面)を食べました。面はつるつるしていて、スープもしっかり煮干味が利いていておいしかった。油も少なく健康的。店内が少し雑然としているのが気になりますが、味は確かです。100円のサービス券をくれましたが、券には保谷店とある。実は、お隣のひばりが丘にも「時代屋」があるようです。でも、さらに其の先の東久留米には、私が絶賛する「くにがみ屋」があるんですよね。ああ、久々に鯛ラーメンが食べたい!
 そうだ、かりん糖対決を忘れるところでした。えー、今回は、非常に難しい採点だったのですが、食べやすさで「わさび揚」の勝ちにしておきます。

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かりん糖対決其の二:「そばの実かりん糖」VS「胡麻かりん糖」

   〓 日本人好みの「そば」対「胡麻」 〓

 実は、旭製菓で初めて買ったのが、この二つのかりん糖でした。ものめずらしさも手伝って、二つ買ってしまいました。例によって、どちらもおいしい。
 しかし、「そばの実」は少し思い切った選択です。まったく味の想像が付かない。一方、「胡麻」の方は大体分かりますよね。
Snapshot1254560484903397  さて、まずは「秩父荒川そばの実かりん糖」からです。こちらは、形が座布団のように四角くて少し大きめ。そして予想外だったのが、そばの実といっても、そば殻もそのまま入っていることです。食べると、そばの風味が口に広がる直前、そば殻が口内に物理的な刺激をあたえ、つまりチクチクします。まさに男の食感、硬派のかりん糖、甘さを控えてそばの風味を出していて、しかも全体に硬いです。たくさん食べても飽きの来ない味に仕上がっていると思います。しかし、顎が疲れるかもしれません。見た目もごつごつしていて、一口でほおばるのは、女性だと家のかみさんくらいではないかと思います。入歯のお年寄りにはちょっと辛いかも。うーん、そば殻は取ってもよいのでは?。
 つぎに、「胡麻かりん糖(ちょっぴり塩味赤穂の天塩)」。こちらは胡麻の風味にちょっぴり塩味が利いて、普通のかりん糖にはない風合いでした。このびみょーな塩味が実にいい感じで、胡麻風味にうまく合ってます。たしか、「胡麻かりん糖」は何種類かあって、もっとふんだんに胡麻をまぶしたものがあったような、なかったような。こちらは大きさも小ぶりだし、女性にもお奨め。
 ちなみに、旭製菓さんにはそば茶も置いてあって、思わず買ってしまいました。これまた、かりん糖によく合う。入れると、とっても香ばしい香りが一面に漂い、味もすこぶるおいしいです。かみさんはそば茶の出がらしを、おいしいといって食べていました。塩を少しふって食べると、そば茶のでがらしでも、なかなかおいしくいただけます。そば茶もお奨め、たしか、200g入り635円でした。
 えーと、それで決着ですが、「胡麻かりん糖」の勝ち。今回は、ちょっと対戦の組み合わせが悪かったかも。次回に乞うご期待!

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かりん糖対決:「樽仕込み」VS「沖縄産黒砂糖100%」

  〓 定番かりん糖同士の戦い 〓

 実は最近かりん糖に凝っています。というのも、保谷の歯医者に通うようになってから、保谷駅構内のかりん糖屋さんに立ち寄ることが多くなり、ついつい買ってしまう、というだけのこと。最初はもの珍しさもあってのことだったのが、そこで売っているかりん糖はどれもおいしそう。いや、実際においしい。しかも種類が多い。そんなわけで、どれを食べたか判らなくならないように、ブログに記録することにしました。
 でも、一個ずつ味をどうこう言っても、多分伝わらないと思います。そこで、似たようなかりん糖を二つ並べて、どちらがおいしいか、食べ比べをすることにします。だから、かりん糖対決。Snapshot1256991431791954_2
 お店の名前は「旭製菓」、保谷が西東京市になるずっと前からやっている、操業80年の老舗です。旧保谷市役所の近くに「かりん糖」の文字が書いた看板があって、前から気になっていました。でも当時は、気にはとめながらも実際に商品に触れることもなく、素通りしていたのです。ですから今回は、歯医者をきっかけに再会といった感じです。
 というわけで、第一回目です。とりあえず、どちらかというと普通のかりん糖にしました。いやぁ、どちらもおいしいっす。って比較するんでしたね。
 実は、買うときに、お店の人に先に聞いておきました。
 私「これ、どう違うんですか?」
 そしたら、お店のおばさん?いや、おねえさんが、親切に教えてくれました。
 店「沖縄産黒砂糖のほうが、なんというか、こう上品な味ですね」
 私「なーるほどぉ、というこは樽仕込みのほうは濃厚ってことですね。じゃあこれとこれ、ください!」
 店「ありがとうございます。553円になります。」

 ちなみに、沖縄産黒砂糖の方は、白いラベルに「旭のかりん糖」と書かれています。そして、その「旭のかりん糖」のほうが、かりん糖自体の色が若干薄い。
 で、食べてみました。そんなに違いはないのですが、「樽仕込み」の方が確かに濃厚な感じ。まさに黒砂糖の、甘くてほんのり苦いような味が、ぐっと来る感じです。私は「樽仕込み」のほうが好きです。あー、でも「沖縄産」のほうも捨てがたい。でもどちらかというと、昔ながらのかりん糖ぽさでは、「樽仕込み」でしょうか。
 ということで、一回目の対戦は、ホントに僅差で「樽仕込み、黒かりん糖」の勝ち!

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