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結局ASUS Vivobook E203MAを購入しました

 前回のブログでも紹介した通り、私がこのブログを書くために使っているASUSのノートブックはスペックが低すぎて使い物にならない。そこで、中華ノートを買ったのだが、これがまたスペックは十分でも重量が重いのです。重さ1.4kg。微妙のように思いますが、現在使っている980gよりも400gも重いと思うと、毎日持ち歩く気にははなりません。そこで結局現在使用中の「ASUS Vivobook E200HA」の後後継機となる「ASUS Vivobook E203MA」を購入しました。
 まだ使い始めたばかりですが、ほぼ予想通りの使い勝手です。
 これまで使用していたASUS Vivobook E200HAとどこが違うかというと下記表の通りです。

仕様
E200HA
E203MA
CPU Atom1.44GHz/4Core Celeron1.1GHz/2Core
メモリ DDR3L-1600/2G LPDDR4-2400/4G
ストレージ 32GB 64GB
HDMI microHDMI 標準HDMI
バッテリー 12時間 14.6時間
USB 3.0×2 3.0×2/TypeC×1
購入価格(税込) 24,400 34,900

〓 処理スピードに影響するスペックとは

 購入価格と最新機種ということを考えるとE203MAのスペックが高くて当然なのですが、とにかく今回のネックになったのは、E200HAのストレージ容量が32GBであること。これによりWindowsアップデートができなかったのです。しかし、これはクリーンインストールを行うことで回避できました。
 ではなぜ今回買い替えが必要であったか。それは、メインメモリが2GBであったためです。少なくとも、4GBのメインメモリ容量がないと、文字入力をする際に途中で変換が止まったり、変換中の文字表示が消えたりします。これはテキスト入力をメインで使う私にとっては相当な時間ロスと精神的な負担を発生させていました。
 処理スピードに影響するのはメモリ容量だけではありません。多くの方はCPUのクロック数に注目しますが、実際には「メインメモリ」のクロック数のほうが影響します。E200HAのメモリは(DDR3L-1600)を使用してますが、これはFSBのクロック数が1600MHzであることを示しています。FSBはCPUとメモリなどとのバス(情報の経路)のことを指していて、ここのクロックが遅いと結果的に全体の処理能力を低下させるのです。それが新機種では(LPDDR4-2400)つまり2400MHzに改善されています。新機種は処理能力が1.5倍にスピードアップしているのです。

〓 「スターグレー」か「パールホワイト」か

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 さて、E203MAを購入すればテキスト入力を途中で妨げられることなくブログを作成できることが分かりました。ところで、私はブログ記事をいつも電車の中や喫茶店などで入力しています。そこで気になるのはPCの外観つまり見た目です。ASUAのVivobookシリーズは外観形状はほぼ申し分ないのですが、問題は天板の色でした。旧機種E200HAはシャンパンゴールドでとても気に入っていたのですが、新機種E203MAでは「スターグレー」か「パールホワイト」の2色しかありません。スターグレーは少しくすんだダークブルーを基調としていて、個人的にはやや落ち着きすぎた感じに見えます。現物を見ることができなかったのですが、結局パールホワイトにしました。テクスチャとしてはスターグレーと同様にシルバーのドットが入っています。

ドットは非常に小さいので、遠くから見るとわからないと思います。ベースは赤紫色がわずかに入ったホワイトです。純白ではありません。色見としてはこちらのほうが存在感があってよいと思います。

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〓 バッテリーの持続時間

 バッテリーの持続時間はおおむね8時間~12時間程度のようです。予測値に幅があるのはまだバッテリーの残量表記が不安定なためです。しかし、それなりに負荷をかけても8時間も持てば一日中使うことができると思います。また、外出時に使う際にほぼシャットダウンする必要はないというのも非常に使い勝手を良くしています。つまり、常時スリープの状態で大丈夫です。特に、私のように電車の中で頻繁に使う者にとっては本当にありがたいことだと思います。
 電源モードはカバーを閉じると一度スリープになり、そのまましばらく放置すると自動的に休止モードになるようです。スリープ状態からはキーボードを押すとすぐに復帰し、休止モードからは電源ボタンを押すと3~5秒程度でログイン画面が表示されます。
 朝電車の中でE203MAを操作し、会社につく前(9時ごろ)にカバーを閉じて、19時に再び開いた場合のバッテリー残量は約80%でした。つまり、メンテナンス以外ではこのPCをシャットダウンする必要は、ほとんどないといっても過言ではありません。

〓 キーボードとタッチパット

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 キーボードのタッチは少し固めですがクリック感は少なめです。タイプ時の音はカチカチといった小さな音が出ますが周りを気にするほどの大きさでないです。配列も標準的でありストロークもノートブックでは一般的な浅さだと思います。つまり、可もなく不可もなくといった感じでしょうか。タッチパッドは旧機種よりもタップした時の反応がいいようです。

〓 モバイルノートとして最も安価でバランスが良い製品

 ASUSのVivobook(以前の呼称はEeeBook)はモバイルノートの中では3万円前後でかつ実用的な製品と思います。テキスト入力とWebブラウズが中心で、高いスペックを要求せず、通常はワードやエクセルを使うという方にはうってつけの製品です。ちなみに、この製品にはMS-Officeに代わるKingsoft-WPS-Officeのライセンスが付属します。WPS-OfficeはMS-Officeとの互換性も極めて高く、操作性もほぼMS-Officeと同じで、Officeを使ったことがある方ならすぐに操作方法を理解できると思います。

 以上、ASUS軽量ノートブックVivobook E203MAのレポートでした。最後に、日本での災害のたびに台湾から支援を寄せていただいていますが、ASUSはこんな逸話を持っています。


 つまり、ASUSは人に役立つ技術を愛している技術者を大切にしている会社なのだと思います。だからこそ常に良い製品を提供し続けてくれているのでしょうね。
加油!ASUS。
Amazonのサイトには「E203MA-4000W/A」みたに(/A)を付けた商品があるんだけど、これってASCIIキーボード仕様ではないかと思います(確かめてませんけど「(^^)

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「Windows10Update内臓ストレージ32GB圧迫問題」を解決する方法

〓 悪名高き「Windows 10 Fall Creators Update対応」

 たいへん久しぶりにブログを書きます。今回のテーマは今まさにこのブログを書いているパソコン「ASUS VivoBook-E200HA」についてです。このパソコンは2016年12月に自分へのクリスマスプレゼントとして購入しました。約1年程度は普通に使えていたのですが、2017年の12月ごろからWindows10のUpdateファイルが、内臓ストレージ32GBを圧迫するようになりました。しまいには、不要なアプリケーションを削除しても空き容量は1GB程度になり、そのためWindowsUpdateができない状態がずっと続いていたのです。

 当時のWindows10Updateの要件は厳しく、8GBのストレージ空き容量が必要でした(たぶん今でもそうだと思います)。しかもUpdate時にはSDカードなどの外部ストレージは使えないのです。これでは内臓ストレージが32GBのPCではほとんどWindows10Updateは不可能です。

 ネットを検索してもこの「Windows10Update内臓ストレージ32GB圧迫問題」の解決策は見当たりませんでした。もうこうなったら最後の手段、新たにPCを買い替えようとして、いろいろ物色しているときに問題解決の転機は訪れました。その問題解決の方法とは、現状のPCにWindows10をクリーンインストールする方法です。

〓 Windowsのプロダクトキーはどこに?

 最近のPCがクリーンインストールを難しくしているのは、Windowsのライセンス問題。Windows7くらいまではクリーンインストールするときにWindowsのプロダクトキーを要求されるため、PC本体にWindowsシールが貼ってあって、そこにプロダクトキーが記載されていたと思います。しかし、このASUSのノートPCにはそもそもWindowsライセンス証書自体が添付されていませんでした。

 つまり、現在のPCはWindowsをクリーンインストールするときのプロダクトキーが存在しないんです。これがクリーンインストールの実施を躊躇する原因でした。しょうがないから安いPCを購入しようと探して見つけたのが中国製のノートPCです。メーカー名は「Jumper」まったく聞いたことがありません。なにしろ中国製の無名ブランド品です。ネット上で製品のレポートを探していると…

 見つかりました。そしてそのブログ記事でWindowsのクリーンインストールの方法が紹介されていたのです。

中華Windowsノート Jumper Ezbook Airで遊ぶ その5: 日本語版Windows10をクリーンインストールする

〓 Windowsのクリーンインストールを紹介しているブログを発見

 はたして内臓ストレージ32GBのPCにWindows10をクリーンインストールして空き容量が増えるのか心配でしたが、やってっみて正解でした。おかげさまで現在はこのPCにも4GBほどの空きがあります。 このPCをクリーンインストールするに至った理由はほかにもあります。我が家の共有PC「ASUS-NOTE500C」が突然昇天したのです。そこで結局新たにPCを購入必要があり、中華NoteJumper Ezbook 3 Proを購入しました。そして同時に外付けDVDドライブも購入にしています。

〓 Windows10をクリーンインストールするために準備すべきもの

 実は、貧弱内臓ストレージ32GBのノートPCだけではWindows10クリーンインストールできません。まず、インストール用のブートメディアを作成する必要があります。メディアはSDカードかDVDが使えます(インストール対象のPC環境によります)。私はどのみち必要になると思い外付けのDVDドライブを購入し、DVDからのインストールにしました。

 新たに購入した中華JumperPCでまずはインストール用のWindowsファイルをダウンロードします。これは結構時間がかかったと思います。次に、DVDにブート形式で焼き付けます。そして、あとは指示に従いインストールを進めるだけです。だけといっても、いろいろ指定する項目があります。私はインストール開始前に設定するストレージのパーティションの指定で、ストレージの容量を最大限にしようとしてすべてのパーテションを切り直しました。「え、もしかして内臓のプロダクトキーを消したかも」と焦りましたが大丈夫でした。

 Windows10Update内臓ストレージ圧迫問題で悩んでいる方には、ぜひWindowsクリーンインストールで使えていないPCを復活させてあげてほしいと思います。

それでは「(^^)

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ジョブズこそがアップルだった 『沈みゆく帝国』 ケイン岩谷ゆかり著

沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

 スティーブ・ジョブズ。アップルのビジョナリーであり、宇宙にインパクトを与えた彼がこの世から去ったはの2011年10月のことだ。もうすぐ3年目になる。
 はたしてあの時からアップルは変わったのだろうか。いや、変わらないわけがないのである。それまで革新的であったアップルは明らかに保守的になった。まるで311の時以来、日本がすっかり保守的になったように、アップルもやはりジョブズの死以来保守的になったのだ。
 そのことを示す一冊の本がここにある。おそらく、多くの人々が気づいていながら目をつぶってきたこと。多くの人々があの時に諦めかけたけどそれでもほんの少しの期待を寄せていること。「アップルはジョブズだったんだ」と再び気づき、そのことが日々確信に満ちていくこと。
 私は世界中のアップルファンが今ではアップルを冷やかな目で見ているような気がしてならないのだ。そして、アップルファンではない私のような人々は、いつごろから非アップル製品への転換を図ろうかと考えているに違いない。しかし、それは今ではない。まだジョブズの亡霊は去ってはいない。それはiPad miniやiPhone5といったジョブズ亡き後に世に出された製品にも残っている。そして、アップルが強固に作り上げたエコシステムが簡単に砂漠化することはないだろう。一度手にしたアップルという居住環境を人々はそうそう簡単には手放さないだろう。そして、このエコシステム自体がアップルでなければなしえなかった偉業なのだと今更ながらに気づくことになる。ところが残念なことに、この本にはそのことに気づくヒントさえ書かれていないのだ。

 では、500ページもあるこの本には何が書かれているのか。主にアップルとジョブズのゴシップ記事と、ティムクックの人物像、そしてアップルが今後抱える困難である。ジョブズの時代の最終章と、あれから3年たったアップルが今現在どうなっているのか、そしてそこに至る経緯はどのように形作られたのかを知ることができる。

 この本を読んでふと思い出したことがある。2011年のジョブズが死んだ年に読んだ『スティーブ・ジョブズ』のことだ。あの本を読んだとき自分がどんなことを考えたのか記録が残っているはずだ。このブログに記事として掲載はしなかったが、記事自体はしっかりと書いていた。せっかくだから、ここに掲載することにする。もちろん、『沈みゆく帝国』を読む前に、『スティーブ・ジョブズ』を読んでほしいという意味を込めている。



『スティーブ・ジョブズ』 ウォルター・アイザックソン著

355ページ
Nextをたち上げの時、資金が底をついた。ミッチー・ケイパーと同じ状況だ。

スティーブ・ジョブズ I

 さてと、いままで色々な本の書評を書いてみたけど、この本だけは、書評を書くことさえはばかられる。しかし、このブログの題名が何しろ「アイフォニアにはこれがいい!」って題名※当時だし、そもそもこのブログを書くきっかけとなったのもアップルのiPhoneだったわけだから、これは書かないわけにはいかない、と、思い直したわけだ。
 まず結論から言おうと思う。この本すこぶる面白い。それはコンピュータに疎い人や、アップルの存在自体を知らない人にとっても変わらないと思う。NHKが特集を組んだり、メディアで取り上げられたり、と、ことジョブズのことに関しては間口が広い。しかし、何と言ってもiPodやiPhone、iPadを使っている人にとっては、その出所に興味がわいてくるだろう。ジョブズと彼がデザインしたデバイスは、そのどちらから入り込んでも繋がるはずだ。

 おっと、この本はなにしろよく売れているようだし、既にネット上には書評が蔓延しているようだから、本を読めばわかることはこれぐらいにしておこう。それよりも、この本を読んで、私がどう感じたかを書いていきたいと思う。こういう書評は嫌われがちだけど、まあ既にこの本を読んだ人たちも「こんな読み方があるのか」なんて形で気にしてもらえると、僕としては嬉しい。

〓 初期のスティーブはまるで「項羽と劉邦」の項羽のようだ

 「スティーブ・ジョブズ」を読んで、最初に思い出したのは、司馬遼太郎の歴史小説「項羽と劉邦」だった。そこに登場する項羽とスティーブ・ジョブズが似ている感じがする。性格がね。スティーブ・ジョブズは武人ではないけれど。
 「項羽と劉邦」は、中国紀元前に秦の始皇帝が滅んだ後、漢の国ができるまでの話だ。動乱のなかで台頭した武将として、項羽と劉邦という、まったく性格の違う二人が戦ったという話。項羽はスティーブ・ジョブズのように、我が強く、自分が先頭に立って軍団をぐいぐいひっぱて行くタイプ。功績のあるものは重用するけど、駄目な奴はバンバン切り捨てる。とにかく厳しいのだ。自分に対しても人に対しても。
 一方の劉邦は、どうにもいい加減なタイプで、クールな感じではない。しかし、人を使うのはうまい。自分が軍団を引っ張るのではなく、むしろ回りの人間はやきもきするくらいに頼りないところもある。もし劉邦がアップルに入社したらイッパツで首が飛びそうだ。
 で、項羽と劉邦、最終的にどちらが勝ったかというと、劉邦が率いる「漢」軍が勝ったわけだ。項羽が率いる「楚」の国は、兵士がみな項羽から離れていってしまった。項羽の最後は、項羽から劉邦に寝返って、離れていった者たちに囲まれて自害するという悲しい結末なんだ。この時の状況が「四面楚歌」といわれているのは知っている人も多いと思う。つまり、味方はみな寝返ってしまって、周りは全て敵になってしまったというわけだ。
 ジョブズがスカリーに追い出されるときはちょうどこの「四面楚歌」の状態だったんじゃないか。でも、項羽は自害したけど、ジョブズは生き残って、そして復活した。そこがすごいと思う。

〓 デジタルハブって

 29章(146ページ)にはデジタルハブ構想というのが登場する。iPhone,iPodなどの中心にPCを配置して、デジタルハブとしての機能をPCにもたせるという構想だ。
 実は、同じような構想が以前にもあったことを思い出した。2001年頃に、私はSunMicrosystemsのスコットマクネリの講演で同じような話を聞いた記憶がある。あの頃はまだSunも元気いっぱいで、ジャバジャバ言っていた頃だ。JAVAの可能性については未知数だったけど、基本的には大概のデバイスに実装可能だから、JAVAを仲介してあらゆる機器が繋がる、と話していたっけ。でも、それで何ができるかという、実質的な話はなかったなぁ。これは、どう考えてもジョブズが正しいと思う。繋がる理由が先に必要だってことだ。繫げてから何に使うか考えても仕方がないからね。
 結局JAVAは標準として生き残ったけど、Sunは死んだ。それを考えると、一方のビルゲイツが追い求める、標準というのも、重要だとつくづく思う。今後、アップルのデバイスは標準になることがあるのだろか?それとも、どこまで行っても、アップルはアップルであり続けることができるのだろうか?   

〓 複雑系の独裁者

 垂直統合モデルと水平分散モデル、これはアップルとマイクロソフトの形態を象徴するものだ。ジョブズは垂直統合モデルを選択したし、そしてそれが成功したのがなぜかを語っている。また、水平分散モデルがある一面では正しいことも認めているのだ。実はITの世界ではこの垂直統合と水平分散が交互に繰り返されている。最初はメインフレーム、次がオープン化クライアント・サーバモデルによる分散処理、その次はシン・クライアントになりコンピューティングの負荷はサーバに集中した。そして今は仮想化でサーバが統合されつつクラウドで分散処理されている。結局コンピューティングの資源はクラウドサービスを提供するデータセンターに集中している。でも、モデルとしては水平分散モデルになる。
 しかし、こういった垂直統合、水平分散というのはアップルの垂直統合とは、ちょっと違うかもしれない。アップルの場合はメーカーによる垂直統合であって、システムのそれを指しているわけではないからだ。だからこれは、かつてのIBMに代表されるメインフレームによるクローズドな垂直統合システムに近い。ようするに、当時全てがIBMのシステムで統合されていたのと同様に、現在はすべてアップルのシステムによって統合されるというわけだ。最近ではこのことをエコシステムと言うようになっている。
 実は、アップルは今だにIBMの後を追っているのではないだろうか。かつてApple2を発売するときにIBMは歯牙にもかけなかった。そして、やがてIBMパソコンはオープンなシステムとして普及する。これと同じことは、アップルとグーグルの間でも起きるのではないか。だからこそジョブズはあれほどもまでにアンドロイドの普及を阻止しようとしたのではないか。(水爆を使ってでもアンドロイドを叩き潰すといっていた)。
 かつて、パソコンが普及しだした頃に、デファクトスタンダードという言葉が流行り始めたことを覚えているだろうか。Microsoftはこのデファクトスタンダードとなることで市場を支配したのだ。もう一つ、VHS対BetaMAXの戦いを覚えている人も多いだろう。Betaの方が性能的に優れていたのに、VHSが勝った要因は、録画時間の長さとコンテンツの多さだといわれている。
 つまり、イノベーションのジレンマなのだ。イノベーションが同じところから起こり続けるということはない。アップルもやがて下方から立ち上がるイノベーションに、いつかは巻き込まれるのだ。それはおそらくアップル製品がクオリティの高さゆえに高級品となり、ブランドが不動のものとなりかけたときではないだろうか。つまり、今この時点で、アップルが歯牙にもかけないような製品が、いずれはアップルを超える日が来るのである。

 スティーブ・ジョブズは、アップルをhpのように長く続く企業にしようとした。そして、クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」も読んでいたという。イノベーションのジレンマに巻き込まれず、長く続く企業にするために、ジョブズはどんな方策を考えていたのだろうか。最後に、その答えのヒントになりそうな箇所を引用して、この記事を終わりにしたい。

137ページ
「マイクには本当に世話になった。彼の価値観は僕とよく似ていたよ。その彼が強調していたのは、金儲けを目的に会社を興してはならないという点だ。真に目標とすべきは、自分が信じる何かを生み出すこと、長続きする会社を作るということなんだ」

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ノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドフォン 『MDR-NWBT20N』 Sony

 私、ヘッドフォンに関してはSonyもしくはAudioTechnica。しかし、最近はSony派に傾きつつあります。もちろん、Sonyにも欠点があって、どうもケーブルがヤワなんですね。そんなこともあって、3年ほど前に購入したノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC33」のケーブルが断線、まだ両耳の音は聞こえるものの、ノイズキャンセル機能が効かなくなってしまいました。
 そこで、同じSonyでいろいろ物色していると、なんと、Bluetooth(BT)、かつ、ノイズキャンセル(NC)機能付きのヘッドフォンがありましたよ。もともと、BT機能にも引きつけられていて、NC機能付きとどちらが良いか、なんて検討していたので、これは願ったりに叶ったりです。しかも値段がとっても手頃。なんと二つの機能がついて6,000円です。
 通常であればまず電気店に行って視聴してそれから購入に踏み切るのですが、ここは一気にポチリモードに。まだエージングは完了していないのですが、最近ヘッドフォンで聞くときはほとんど音声ポッドキャストなので音質はあまり気にしていません。まあ、音質が良ければそれに越したことはないのですが。

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 ということで、自宅に到着したヘッドフォンを試して見た結果をレポートします。

〓ノイズキャンセル効果は?

 私は通勤中にほとんど音声ポッドキャストを聞いているので、少しでも雑音を減らしたい。以前使っていた「MDR-NC33」は、アナログノイズキャンセリングでしたが、今回購入した「MDR-NWBT20N」はデジタルノイズキャンセリングになっています。性能的には、だいたい80%くらいは雑音を削減できているのではないかと思います(カタログ性能では98%となっています)。エアコンの音などはほぼ完ぺきに消えるといってよいでしょう。他方、人の話す声や不規則音は半減して聞こえます。私としてはその方があり難い。全く無音というのはいくらなんでも不安になりますから。
 例えば殊勝にも、私は時々食器洗いをするのですが、そういった時はポッドキャストを聞きながらのことが多いのです。このような皿洗いの場面ではBT機能とNC機能の両方が思わぬ効果を発揮します。一つは、BT機能によりiPhoneを身に着けなくても良いし、同時にケーブルが邪魔にならない。そして、NC機能により水道の音がキャンセルされ小さい音でも音声を聞きわけることができます(水道の音は30%くらいしかカットされません)。かつ、家族が私を呼ぶ声もちゃんと聴き分けることができます。そのうちポッドキャストを聴くために皿洗いをするなんてことになるかもしれません。
 ちなみにこの「MDR-NWBT20N」には、AIノイズキャンセリング機能というものが追加されています。[AI NC]のスイッチをオンにすると、その時点での周りの騒音の状況を解析して最適なノイズキャンリングアルゴリズムを適用してくれるようです。

〓通常の音質は?

 音質は丸みのある柔らかい感じの音です。特にどんシャリということはありません。アコースティックやボーカル向きだと思います。ボーカルは少し後ろに引いいた感じに聞こえますが、この辺はまだエージングが済んでいないのでなんとも言えません。しかし、そもそもこのイヤホンは形状も機構もSony Network Walkman専用のものと同じものだとするなら、それなりの音質を保っているものと考えるのが妥当でしょう。ただしBTによる音質低下というのはあるかもしれません。
 音楽を聴く場合のNCの有効性については、喫茶店などでも発揮されそうです。例えば、隣におじさん集団が座りガハハ笑に堪えられなくなった時は、このNC機能をオンにすることで彼らを10メートルほど遠ざけてくれます。同時にそれまでは気づかなかった空調などの音もかき消えて、目をつぶれば音楽に集中することが可能となるでしょう。そんな時に、もし美しい女性が声を掛けてきても、彼女の声はあなたにきちんと届くはずです。目を開けた時に見えたものが嗄れたおばさんではないことを祈ります。

〓装着感は?

 BTレシーバー本体は非常に軽いです。カタログスペックでは17g、たぶんイヤホンも含んでのことと思われるので、本体は12g程度かと。だとすると単4電池1本と同じくらいですね。BTレシーバーのクリップが外れて落下しても、イヤピースが耳から外れることはないでしょう。クリップのバネもそこそこ強いのでシャツの解禁部や、Tシャツであれば袖につけてもそうそう落ちることはなさそうです。
 イヤピースの装着感はMDR-NC33と同様です。カナル型であり形状はほぼ同じ。コードを保護するラバー部分が少し短くなっています。プラグから左耳のイヤピースまでのコードの長さは40cmでちょうどよい長さといえそうです。

〓BTレシーバー機能は?

 BTレシーバーのスイッチとして、再生停止、ボリューム、前後曲へのジャンプの三つの機能があります。iPhoneではどれも正しく機能しました。特にiPhoneをバックに入れて持ち歩く人にとっては、これはよい機能だと思います。どのスイッチもそれなりに使いやすい設計ではありますが、たまに意図しない音楽の切り替わりがありました。各スイッチを無効にするホールドスイッチがあるので、通常はホールド状態にした方がよいかもしれません。
 BTレシーバとiPhone等との接続は簡単にできます。BTレシーバー本体のスイッチをON側に7秒間スライドし続けると、iPhone側の[設定/Bluetooth]にMDR-NWのデバイスが表示されるので、その表示をタップするだけです。一度接続すると、以降はBTレシーバの電源ON/OFFがイヤホンプラグの抜き差しと同じになります。
 BTレシーバーとiPhoneとの接続可能距離はカタログ値で10mとなっています。屋内であれば特に不自由はない距離です。

〓その他の機能

▲音質/通信の優先度切り替え
 iPhoneなどの本体が遠い位置にあるとき等、BTの接続性を優先させたいときに使用します。

▲早送り/巻き戻し
 途中の聞き逃しを手元で巻き戻し再生することができます。

▲BT機器をワンタッチで接続(NFC)
 接続する機器にNFC機能があれば、ワンタッチでペアリングすることができます。

▲AIノイズキャンセリング
 室内から屋外など、周囲の騒音環境が変わった時に、適切なNCモード(A~C)を選択します。Aは路上など、Bは電車の中、Cはオフィスに適合するモード設定のようです。

〓気になる点?

 単4電池で駆動するMDR-NC33と異なり、この製品は内臓バッテリーで駆動します。持続時間はNCオンで8時間、NCオフでは9.5時間となっており、一週間に一回の充電をすれば十分でしょう。また充電時間も約2時間となっているので、15分充電すれば1時間は持つ計算です。朝方電池が切れていたとしても、それほど問題になることはないと思います。もっともモバイルバッテリーを持っていれば、NC本体の充電用USBミニプラグから充電できるため、バッテリーの持ちに関してはほとんど心配いらないでしょう。
 NCを機能させるためのイヤホンはMDR-NW専用なので、ケーブルが断線したときの対策が必要と思われます。純正のイヤホンは型番が「MDR-NC31SP」となっており販売価格はAmazonで3,000円からになります。
 もしNC機能が必要ないのであれば、他メーカーのイヤホンでも大丈夫です。逆に付属の専用イヤホンを直接iPhoneに接続した場合は片側の音は聞こえません。これはプラグの接点によるものだと思います。

〓その他の使われ方

 以上で大体の説明は終わりなのですが、もう一つだけこの機器の使われ方で「これはいい!」と言えそうなものをご紹介。それは、オーディオ機器に接続して、通常のBTトランスミッター的な使い方ができるということ。もちろんNC機能はオフにします。いままでは、iPhoneを直接オーディオスピーカーのプラグに接続してジャズなどを聞いていたのですが、この「MDR-NWBT20N」のBTレシーバーを接続すれば、iPhoneを手元に置いて音楽を楽しめるという寸法です。うむ、これは実に良いです。よく考えたら、これをやりたいがために、何度かオーディオ用BTレシーバの購入を検討したのですが、もう購入は必要ないですね。

〓総合的には

014acd533ce8323577c27df8ca6bf3ea0_2  この製品は値段を考えると物凄く良い製品だと思います。思わず追加でホワイトを購入してしまいました。どうやらホワイトの方が少しだけ高級な感じがするようです、という思い込みに浸ることができました。

 この製品により以下のことが解消されます。
1.ケーブルの取り回しによるわずらわしさから解放される
  たとえば、会社の社屋に入る際に、今までであればケーブルを巻いて背広の内ポケットにしまっていたが、これからはイヤピースを内ポケットに放り込むだけで済みそう。
2.毎日の通勤電車の中で車両の音を気にせず聞ける
 特に音声ポッドキャストを聞くときは、車両の音で聞き取りにくいことがしばしばあったが、このヘッドフォンで聞けばそういったこともなくなる。

 ただし、イヤホンケーブルの断線には注意が必要です。特に冬場に固くなったケーブルを巻き付けると割れてしまうことがあります。また左右のピースとの接点、それと左右に分岐する接点は断線しやすく、日ごろから優しく扱う必要がありそうです。これは殆どのヘッドフォンについて言えることですが、ヘッドフォンが消耗品であるのはおそらくヤワなケーブルと乱暴な取り扱いに原因があるのだと思います。いずれケーブルのないヘッドフォンも発売されるのでしょうが、その時までケーブルを優しく扱う必要がありそうです。

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質実剛健安価でUseful 『Anker iPad Mini Tablet Cover』 Anker

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 前回、超軽量のタブレットカバーを紹介しましたが、他にちょっと気になるタブレットカバーを見つけまして、値段が手頃なこともあり早速購入してしまいました。
 それが今回紹介する製品です。一言で言うと、

 「普通に少し重いこと以外はほぼ完璧」

それでは、ひとつひとつを見て行きましょう。

1.デザインと質感

 外装はメッシュ状のエンボス加工がされていて、質感が良いです。この表面加工によって、単なる素材ではなく、ある種の特殊加工のように見えるので、高級感を感じることができるのだと思います。
 外装パネルの内側の面は、これも特殊な仕様になっています。ランダムな直線は滑り止めの役目を果たすと同時に、デザイン的にも優れています。マットな感じがこれもまた高級感を漂わせます。
 本体を固定するためのカバーは表面がマット仕上の硬質ゴムのようです。他の製品では角が割れることがあるようですが、この製品ではそういったことはないでしょう。また、精度も非常に高く、本体と本体固定カバーの間にはほとんど隙間ができません。

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2.機能

 まず、カバーの開け閉めにより自動的にiPadがスリープ、起動に切り替わります。ほぼ確実に機能するようです。
 また、本体をチルトするための機構としては、角度が自由に設定できる点で非常に扱いやすくなっています。また、扉部分がベースになるため、膝に乗せても安定して扱うことができます。特にキーボードで入力する時はありがたい機能です。Apple純正のスマートカバーや、扉を立てて使うタイプのカバーは安定せず、iPadを膝に乗せて使うのは結構辛いと思います。
 ただし、浅い角度、例えば机の面に対して25度の角度で傾斜をつける様な配置はできません。ここは欠点と言えるかもしれませんが、どうしてもそうしたいなら、何か物を置いて傾斜をつければ良いので、それほど問題にはならないかもしれません。

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3.重量

 一番気にしていた実際の重量については約170g。iPadMiniの340gと合わせると510gほどです。もともとのiPadの重さがそれほどでもないので、単体で持つと気にならないレベルではあります。しかし、前回購入した超軽量ケースと比べて持つとやはりこのケースは重く感じてしまいます。
 もし軽さを求めるのであれば、前回紹介した超軽量カバーを利用するべきです。私の場合はiPadMiniを入れて持ち歩く鞄自体が結構重いので、いまのところはこのカバーの重さについてはそれほど問題にはならないと考えています。

4.耐久性

 iPadMiniを保護する機能としては十分です。カバー自体が薄いわりにはある程度の強度が確保できていると思われます。
 まず本体を固定する部分が欠けることはまずないと思います。また扉のヘリの部分が剥がれることもおそらくないでしょう。だたし、こればかりは長く使って見ないと何とも言えません。そう考えると、この製品が生涯保証であるというのは十分な安心感があります。

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写真に出てくる他の小物紹介リンク

Anker Keyboard

ONKYO Keyboard

Su-Pen

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ブックカバーのようなタブレットカバー 『iPad mini Retina用カバー』 Simplism

〓 やっぱiPad miniでしょう

 最近iPad mini Retinaを購入して使い倒しています。ある意味次のような買い替えを行ったと言えるでしょう。

iPad初代+iPhone4S ⇒ iPad mini Retina セルラー

 前回のブログ記事にも書きましたが、iPhoneの使い道ってほとんどWebの閲覧だったり、テキストの書き込みだったり。よく考えたら電話での利用というのがほとんど無いんですよね。特に、小さいiPhoneだとテキストの書き込みはかなりしんどい。おまけに遠視気味の私の目には小さい文字はかなりきついのです(老眼とも言います)。

 そこで考えたのが、大きすぎるiPadと小さすぎるiPhoneを、丁度いいサイズのiPadMiniに買い換えること。この戦略はまずまずの成功を収めています。実は以前はKindleの購入も考えていたのですが、iPadMiniを購入したことで電子ブックとしても充分使えるという事に気づきました。つまり、以下の用途をすべて満たすものとして、iPadMini セルラーが最適だ、と思うのです。

  • Web閲覧
  • テキスト入力
  • 電子ブック
  • ナビゲーション

iPadMiniの機能から外れるのは、通話、という事になります。あとはSMS。
もしこれらの機能の重要性がそれほどでもないというなら、iPhoneをやめて、iPadMiniを選択するというのは結構いい選択だと思いませんか。

〓 iPadMiniの最小限の装備

 ところで、iPadMiniを毎日持ち歩くとしたら、当然カバーが必要になります。それも、軽くなくてはいけない。片手で持っても苦にならない程度の軽さが必要です。結局市販されている製品の中で、最も軽いものを選びました。重さなんと28g!。iPadMini の重要は341gです。他の製品はどのくらい重いかというと、例えば、軽いと言われるものでも、100gから250gまであります。だいたいの製品はこの範囲なので、28gというのが如何に軽いかわかっていただけると思います。
 ただし、軽さと堅牢さは当然トレードオフとなります。このケースは曲げに対する補強にはならないので注意が必要ですね。できるだけ、一緒に持ち歩いているキーボードと重ねて鞄に入れるようにしています。ただ、iPadMini自体が割と強度がありそうなので、それほど心配する必要はないのかもしれません。傷をつけにくくするという目的なら、このカバーで充分でしょう。

〓 軽量なiPadMiniRetina用のカバー製品

 ここで、重量が軽めの製品をまとめて紹介しておきます。前面のカバーが付いていていることが前提で製品をピックアップしました。記入した重量はAmazonページのかもしくは登録情報から引っ張っています。Simplism以外の重量は実際の製品重量と異なる場合があると思いますのでご了承ください。

Amazon
写真リンク
製品名 価格(円) 重量(g)
Simplism iPad mini Retina / mini用 超軽量 28グラム フリップケース ペンホルダー付フリップバンド付属 ブラック TR-SLCIPDMR-BK 2,367 28
Anker iPad mini Retina/iPad mini2 専用 合皮レザーケース インナーケース&マルチアングルスタンド付属 オートスリープ機能付き 【生涯保証】 1,399 181
Anker iPad mini Retina/iPad mini2 専用 合皮レザーケース インナーケース&マルチアングルスタンド付属【生涯保証】 1,299 170
iPad mini Retina 専用 スマートカバー 一体型 超薄型 シェルケース ホワイト White マルチアングル オートスリープ機能 ipad mini retina smart cover case 2,480 100
Acase iPad mini / iPad mini Retina 第2世代 レザー ケース slim PU レザーケース for Apple iPad mini / Apple iPad mini Retina ディスプレイ モデル 2013 第二世代 ( スタンド 機能 ・ 角度調整機能付 ) 2,980 181
Acase iPad mini / iPad mini Retina 第2世代 レザーケース Real Leather case 本革 レザー ケース for Apple iPad mini / Apple iPad mini Retina ディスプレイ モデル 2013 第二世代 ブラウン ( スタンド 機能付 ) 4,980 281

 少し補足を述べますと、一番上の製品が今回私が購入した製品です。が、二番にあるAnker製品に実は気づいていませんでした。うーん、失敗。今度こちらも購入してみたいと思います。その下に、Anker製品をもう一つ紹介しましたが、こちらは表面の加工が違う製品のようです。チョット高級感がある感じに仕上がってるようですね。ただし、色は黒のみ。
 iPadMini(Retinaではない方)に装着した紹介ビデをがあるので紹介しておきます。基本的にはRetina用も同じ仕様でしょう。
ANKER iPad mini用ケース & ANKER保護フィルム レビュー No,02 使った感想編

 それと6番目に紹介したAcaseの本皮製品は、重いのですがしかし革の風合いを楽しみたい方向けに紹介しました。手触りと風合いとで、まあ重さを我慢してもよいかなと。

 ということで、下に製品装着時の写真を掲載します。

 最後に余談ですが、保護フィルムはノングレアタイプではない方が良さそうです。レチーナの精細さが失われる上に、Su-Penなどのスタイラスペンの反応が良くないのです。Su-Penを使用中の方は特に御注意を。

 それでは「(^^)

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iPhoneからiPadへの機種変更は有効か 『iPad mini Retina』 Apple

 前回のiPhone4s購入からやっと2年目を過ぎ、いつでも機種変更可能な状態となった。今までなら、ここでiPhne5sに機種変更をするところである。気を付けなければならないのは、異種変更によって契約が変わり、料金が高くなるということだ。そんな事情もあり、このまま今まで通り新しいiPhoneに機種変更するべきか思い直してみることにした。

〓 iPhoneの使い方

 いままでiPhoneをどのように使っていたかを分析してみると、ほとんど通話には使っていなかった。その用途を自分なりに分析してみると下記のようになると思う。

  1. SMS送信
    毎日1回、家族に対して帰りの時刻を連絡
  2. 情報収集
    毎日1〜2時間、ブラウザ、電子新聞などによる
  3. テキスト作成
    週に2〜3回、1時間くらい。
  4. ナビゲーション
    地図による確認、乗り換え案内による確認
  5. 通話
    月に1〜2回、お店の予約など
  6. 音楽、ポッドキャスト
    毎日、通勤時間や移動時間

 このように羅列していみると、果たして携帯電話としてのiPhoneが必要だろうか?という疑問が湧いてくる。そこで、これらを「iPad mini」に置き換えた時、どのような不都合があるかを考えてみた。

〓 「iPad mini」はiPhoneの代替になるか

 iPhoneであれば胸ポケットから取り出すのであるが、「iPad mini」の場合は、鞄から取り出すことになる。この点が、iPhoneと「iPad mini」とで明確に異なる。もし、iPhoneの代わりに「iPad mini」を持ち歩くとすると、いままでiPhoneを使って実現していた物事がどうなるのかを考えてみた。

  1. SMS送信
     電車や喫茶店から送信するのであれば、携帯である必要はない。むしろ、iPadのほうがテキストを打ちやすくて良いのではないか。そもそも歩きながら携帯からメールするのは良いことではない。
  2. 情報収集
     現在は電車の中や、外での喫煙中によく携帯を覗き込むのであるが、それは暇つぶし程度でしかないとすれば、iPhoneである必要性はないだろう。
  3. テキスト作成
     これはむしろiPadminiのほうが扱いやすい。
  4. ナビゲーション
     ナビゲーションが必要となる瞬間に地図などを見るという意味では、ポケットからすぐに取り出せるiPhoneだからこそできることである。しかし、歩きながらスマホを見るのは危険だ。iPhoneで行き先を確認する場合も、立ち止まってから見ることを前提に考えるなら、iPadをカバンから取り出して地図を見ることはそれほど手間ではない。
  5. 通話
     LineやSkypeを使うのであればiPadでも通話はできる。頻繁に通話が必要な場合は、ヘッドセットを購入することで対応できると思う。
  6. 音楽、ポッドキャスト
     これは、iPadではなく、iPhoneをそのまま活用すれば良い。つまり、SIMカードを抜いた状態でiPhoneをiPodとして利用すればよいだけの話である。

 結果的に、以下のことが言えるのではないか。

  1. iPhoneは電話メインであり、本来であれば通話主体で利用されるべきものであるが、実際にはデータ端末としての利用が多い。
  2. iPadはデータ通信、ブラウジングがメインで使われるべきもの。セルラーモデルはキャリアでしか販売していないが、そのために通話には利用できないという先入観がある。仮にiPadのテザリング機能を利用してFaceTimeをiPhoneで使えば、問題なく電話としての利用が可能となるのではないか。

 ということで、どう考えても通話が少ないユーザーは「iPad mini」を持つほうが便利という結果になる。例えば電子書籍を読むことを想定しても、やはり、「iPad mini」が便利という事になるのではないか。

 これは、例えば次のような比喩で考えると分かりやすいかもしれない。

  1. iPhone = 携帯電話+ミュージックプレーヤー
  2. iPad mini = 電子手帳+電子ブック

〓 「iPad mini Retina」に切り替えた時の料金は得か

 さて、iPhoneからiPadに切り替えた場合と、従来通りiPhone5sに切り替えた場合の料金の差を検討する。以降はすべてSoftbankで契約した場合である。

まず、iPhone5sに切り替えた場合。
 現行料金:5,437円
 新規料金:7,400円
その差約2,000円

 もし、現行のiPhone契約を解約して、iPad mini Retina16GBに買い替えた場合は5,775円となり、350円ほどの増額で済む。年間にすると、4,200円の増額である。

 Softbankの「スマホまとめて割」を利用るとどうなるか。この場合は機種代をいれても4,725円となり、現行よりも700円ほどお得である。

 さらにタブレットセット割りを利用するとどうなるだろうか。iPadの毎月の支払額:1,365円、この場合は、機種代は含まれないので、別途割賦購入する必要がある。機種代は分割払いで2,310円となり合計で3,675円である。これだと、現行よりも1,700円ほどお得だ。年間では約20,000円も得になる計算である。

ここで整理してみよう

現行料金     5,437
機種変更の対象  月額料金 月額増分 2年増分
iPhone5s機種変     7,400     +1,963     46,464
iPadへの機種変     5,775     +338     8,112
スマホまとめて割     4,725     -712     -17,088
タブレットセット割     3,675     -1,762     -42,288

 さて、「スマホまとめて割」も「タブレットセット割」も、同じ契約者が追加で契約することを前提としている。ということは、家族の中でiPhone5の契約があれば、これを利用するしかない。本来であれば電話を利用したいところであるが、データのみ利用することを前提に、2台目の端末をシェアするという方法だ。Simフリーによるデータ通信契約も検討したが、iPadを使うことを前提とするとこれらは使えない。そして、「iPad mini」を使うのであれば、「タブレットセット割」を利用するのが一番よさそうなのである。

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スマホやiPhone/iPadのモバイルに 『Bluetooth Keyboard PKB2A-A25SL3』 ONKYO

〓 これは価値ある逸品だ

 最近、Ankerの[Bluetooth Keyboard]を購入したばかり。なのに何故か、凝り性もなくAmazonサイトを眺めていると、わりと良さそげなキーボードを発見しました。Ankerのキーボードはいかにもチープな感じだったけど、これはなんか写真で見てもよい感じ。こういう直感は割と当たるんです。そう自分に言い聞かせて思わずポチってしまいました。

 ものは品薄状態という訳でもなく、注文してから2日後には我が家に到着。開封してみると、思わずそのシンプルなデザインと堅牢な作りに見入ってしまいましたよ。背面には保護シールが全面に貼ってありました。剥がすと光沢のある白のプラスチック面が現れます。天板はアルミ仕上げ、といってもプラスチックにメッキなのですが、それでもきわめて良質な仕上がりです。

 思わずキーを押してみました。ほとんど音はしません。クリック感がありながらも、キーが落ち込むときに適度な抵抗があります。ふむふむ、これはよい感じだ。すこぶる打ちやすい。
 ふと傍らに投げ捨てた箱を見ると、白のケーブルが折り込みの中に隠れていました。なるほど、これをこうしてここに(ボードの上面エッジの中央)に差し込むわけですな。そして、一方は充電アダプタに。するとファンクションキーにつけられた針穴のようなLEDが赤く点滅しました。このキーボードはバッテリー内蔵です。でなければこの薄さは保てない。

 もどかしさに負けて早速スイッチをON。本体の裏側にあるBluetoothのスイッチをシャープペンの先端で押して、まずはPCに接続してみました。キーコードを入力すると難なく接続。次はiPad(初代)/iPhone4Sへの接続も試しましたが、こちらも問題なく接続できました。

 こうなると、外でも使ってみたくなります。翌週さっそくiPadとともに鞄に忍ばせていざ出陣。かさばらない。大きさはiPadの約3分の2。薄いので重ねて持ち歩くには非常に都合がいいです。
 喫茶店などで使うときは、膝の上に載せてもよし。テーブルの上に載せても、薄さのせいかとても打ちやすい。しかも音がまったく静か。よくあるパチパチという音が殆ど出ません。
 このキーボード、毎日持ち歩くことが出来そうです。

〓 今まで使ってみたものと比較してみる

 さて、今までいくつかの「Bluetooth Compact Keyboard」を使ってみましたが、それぞれのデータ比較表を掲載します。

メーカー iBuffaro Anker ONKYO
型番 BSKBB22BK AK-98ANSLM
78-WBTJA
PKB2A-A25SL3
価格 2,775 2,199 1,980
ピッチ 19 19 17.5
ストローク 1.5 2
高さ 122 120 128
285 285 261
厚さ 7 6 8
最厚 20 18 8
重さ(g) 299 318 293
BT-Version 3 3 2
電源 単4×2 単4×2 内臓バッテリー
タイプ JIS US JIS85
リンク

※私が持っているiBuffaloの製品はもう製造していません。そのため、現在販売中のものを掲載しました。旧製品のレポート記事はこちらです

〓 現物写真比較

Dscn0825_r Dscn0828_r
上から
iBuffalo
ONKYO
Anker
裏面の様子。順番は左に同じ。
ONKYO製は横幅が一番狭い。

Dscn0826_r Dscn0834_r
横から見た様子。突起のない薄さが際立ちます。 ONKYOのそれは完全にフラット。
本体上部はキートップと同じ高さ。

Dscn0829_r Dscn0830_r Dscn0831_r
ONKYOの[Enter]は大き目で扱いやすい。その代り矢印キーは小さい。インジケータはファンクションキーについている。 Ankerの[Enter]は一番小さめ。下のShiftのほうが大きい。Batteryランプはアクセスランプと兼用だ。 iBuffaloもやはり[Enter]は小さい。白いシールが貼ってあるのは、自前で貼ったUSキーのキーアサイン

Dscn0832_r 20131127_0_37_08_r
高さを比較してみた。ONKYO製が一番高い。 ONKYO製品に付属するUSBケーブル。バッテリー充電用。このケーブルでPCと接続してもUSBKeyboardとして機能しない。

〓 ONKYOキーボードの特徴は

 このキーボードの特徴を並べてみました。

  1. 本体に突起がなく薄い。
  2. キータッチがすこぶるよい
  3. バッテリー駆動
  4. 作りが非常にしっかりしている
  5. iPhone/iPadと接続できる(ただしUSキーボードとして認識する)
  6. iPhone/iPadではFanctionKey(ボリュームなど)が機能する
  7. 見た目の高級感がある
  8. なんといっても2,000円は安いでしょ

〓 それぞれの特徴と使い道を考えてみる

◆iBuffalo

 このキーボードはモバイルにも使えますが、机を広く使いたときに活躍すると思います。まずJISキーであることで、一般のキーボードとして使いやすい。また、チルトが付いているので傾斜を付けて使うことが出来ます。新製品は電池の持ちも良いようです。
 実際、我が家ではデスクトップ用キーボードとして活躍しています。

◆ONKYO

 今回紹介したのこのキーボードはぜひモバイルで使って欲しいですね。まず薄いし見た目がよく、しかも打音が静か。ただし、JISキーボードながらiPad/iPhoneで使う際はUSキーボードとして認識するので、記号のアサインが変わります。私は文章しか打たないので記号キーはあまり使わないのですが、プログラムコードを書く場合は多少戸惑うかもしれません。AndroidやWindows8タブレットではJISキーが使えるので、最適だと思います。
 バッテリーが切れた時のためにモバイルバッテリーを持っていると安心です。モバイルバッテリーについてはこちらを参照してください。

◆Anker

 USキーボードなので、iPhone/iPadに最適です。ただし少しチープな作りなので、高級感を求める方には向かないかもしれません。iPad用のキーボードとして普段家の中で使うには良いキーボードです。

〓 最後にONKYOキーボードについて

 ということで、新しく購入したONKYOキーボードを中心に紹介しました。このONKYOキーボードはPCの付属品として製造されているようです。なので、梱包の箱は本体型番のシールしか貼られていません。また本体とケーブル以外には、説明書(A4コピー1枚)と、90日間の保証書(はがき大)が入っています。本体はゴージャスですが、梱包は簡素な無印良品的な逸品でした。
 要するに一般の家電量販店には売っていないのですね。どうりであまり話題なっていないと思いました。しかし、このキーボードは買って損のない一品といってよいと思います。もしかすると、この製品はすでに入手可能な状態ではないかもしれませんが、その際は何卒ご容赦ください。

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WindowsXPのサポートが切れるのでコレ買いました 『ASUS X550CC』 ASUS

〓 デザイン、スペック、価格の絶妙なバランス

 ジャンクハックで購入したパソコンも来年4月のWindowsXPサポート切れで使えなくなる(正確には使いつづけると困った事になる可能性がある)ので、そろそろ買い換え時期だったりする。何か手頃なパソコンはないものかとネット上で物色していると、4万円近くでそこそこのノートパソコンを発見した。価格コムのレビュー記事でもなかなかの評判だし、オールインワンのノートブックPCで4万円というのは何とも魅力的だ。早速同居人にあれこれ御託を述べて説得を試みてみたらあっさり0Kが出た。
 翌週、渋谷のヤマダ電気で現物を調査しようとPCの売り場に行ってみると、無い!?、と思ったら売場のメインストリームからはずれた片隅にそれはあった。まるでわざと隠してるような、「どうせ売れないからこのへんでいいや」みたいな孤独な置かれかただった。
 さらに売れそうにないレッドはなく、黒、白、青の3台のみ。もともと私はレッドには興味がなかったからよかったものの、赤色の現物色を確認しに来店した人にとっては憤懣ものだろうに。そんなことを思いながらやたらと目立つ青を飛ばして白のX550CCをつぶさに観察する。ボディのトップは純白に近い白なのだが、グラデーションが僅かにかかっている。シルバーのドットでグラデーションを作っているのだ。光の加減で小さなドットが白からグレーの基調をなす。これにはまいった。実は私はグラデーションフェチなのだ。このデザインはなかなかいい。最近はMacに良く似たデザインが多い中、独自のしかも格調の高い外観に仕上がっている。
 メーカーがこの製品に力を入れている証拠だと思う。このX550CCはデザイン、スペック、価格の3つのバランスが絶妙なのだ。それにしてもこのPCはやや大きい。モバイルとしての利用を考えるなら、他の選択肢を模索したほうがよいかもしれない。

 さて、御託を並べるのはこれくらいにして、この後は本体のディティール写真と共に説明をしていくことにする。

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まずは全体像から、表面は光沢のある白。傍目には単なる白いPCに見える。

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ディテールを見ると、シルバーのドットが施されている。
ロゴはエンボスだが本体の表面より出っ張ってはいない。
写真で見ると表面から盛り上がっているように見えるが、実際には表面より凹んだ面にエンボス加工をしている。

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本体を開いた状態。結構大きく開く。

Img_1273_r Img_1269_r_2

パームレストは少しざらついた表面加工になっている。確かに熱くなりにくい。
「約2秒高速復帰」という表記は、実際に試したら2秒で復帰するようだ。
ただし、高速復帰モードを保持すると電力を消費してバッテリーを消耗するため、オフにすることで長時間の待機を可能とするモードに切り替えることができるようになっている。
左側にはGEFORCE720Mのロゴが、グラフィック性能は高いのだ。

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スピーカーはおそらく本体のモニタがに付いているのだがスピーカー用の空気穴は無い。 表記にある通り、SonicMasterによりクリアなサウンドが楽しめる。 アコースティックな音ではないが、かなり良い音のようだ。

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背面からコネクタの多い側を見ると、排気用の穴が目立つ。しかし音は極めて静か。
バッテリーは外れた状態で出荷される。小さいが4時間位は持つようだ。

 最後に、正直い言うと、私は楽天の優勝と同時に約40,000円でこのPCを購入したが、人気商品のためか最近値段が上がっているようだ。特に白は他の色に比べ価格の変動がある。細部の作りこみとスペックを考えれば、実際には50,000円近くまで上がるのではないか。このページにあるAmazon価格も実際の値段とは異なる可能性があるので其の点はご了承いただきたい。

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iPad/iPhoneに最適なキーボードとは 『Anker Bluetooth Wireless Keyboard』 ANKER

〓 我が家に3代目のBTキーボード

 キーボードについて言うなら、私はノートPCのようなキーストロークが浅いキーボード好きです。そして安ければそれに越したことはありません。そんな理由から以前にiBuffaloの製品を購入しました。このキーボードはサイズもちょうどよくキータッチも割としっかりしています。それ以前に持っていたELECOMのBTキーボードが英字キーであったこともあり、iBuffaloのコンパクトキーボードをデスクトップPC用に使うようになりました。もともとiBuffaloのキーボードはiPadやiPhoneと共に外に持ち出していたのですが、一度デスクトップPC用に使ってしまうと結局接続の切り替えがついつい面倒になり、外に持ち出すことはなくなっていました。しかも日本語キー配列で、iPadなどでは使いにくかったのです。
 そんなときに登場したのが今回購入したAnkerのキーボードです。ではその使用感と特徴を説明してみたいと思います。

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箱と内容物はこれで全部でした。至ってシンプル。 全部裏返すとこんな感じ。 本体は樹脂面があらわになります。

1.キータッチは可もなく不可もなく

 キーをたたくとパタパタといった感じでクリック感が強くiBuffaloよりも硬めの設定です。ストロークはiBuffaloよりもさらに浅いと思います。キーピッチは19mmでスリムキーボードにしては広目です。
 重さについては記載がないのでわかりませんが、300g程度だと思います。大きさ的にカバンに入るのであれば十分持ち出せると思います。

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iBuffaloのキーボードと並べた。 縦は同じだが、横幅は2cmほど大きい。 黒は樹脂面が出ていても問題ないが、 シルバーはやはり違和感がある。 そのうちメッキが剥がれないか心配。

2.デザインは良いが、シルバーのメッキは安っぽい

 キーボード本体の色は黒とシルバーの2種類があります。Amazonのコメントではシルバーは安っぽいとの意見があり、私は最後までどちらの色を購入するべきか悩みました。が、このAnkerキーボードと似た形のiBuffaloの黒いキーボードをすでに持っているので、今回はシルバーにしてみました。
 届いてみると…、表面だけを見るならそれほど安っぽくありません。しかし、最近購入したSHARPの電卓と比較すると表面の粗さが目立ちます。
 本体の表面もそうですが、横から見たとき底面の白い樹脂が露わになるために安っぽく見えてしまうのだと思います。iBuffaloのキーボードは近くでよく見ると安っぽさが解る程度ですが、このキーボードは白い部分が見えてしまうと、遠目に見ても樹脂であることがわかります。この辺の見栄えが心配な方には、黒のキーボードを購入することをお勧めします。
 それと、スペースキーに「Anker」ロゴの刻印があり、ここは賛否両論に分かれるところかも知れません。もしかすると、この刻印はAppleからのクレームに対する対策なのかも知れませんね。

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SHARPの電卓と表面を比べたところ。明らかに目が荒いのが判る。 しかし、ぱっと見はAnkerKeyboardの方が、金属質っぽい感じ。

3.ファンクションキーがiPadやiPhoneで使える

 ファンクションキーにはiPadやiPhoneの操作をできる機能キーが割り当てられています。左から[ホームボタン][画面明るさ減][画面明るさ高][検索][フォトスライドショー][画面キーボード][前の曲][曲再生停止][次の曲][音量オフ][音量小][音量大][スクリーンロック]、となっています。これらの機能キーは飾りではなくちゃんと使えます。実際iPadがスリープの状態でも、いずれかのファンクションキーを押すとiPadが起動します。この面ではiPadやiPhoneユーザーにはぴったりのキーボードと言えると思います。
 だた、これらの機能キーはデフォルト(一般のPC用キーボードとは逆)なので、一番左にあるキーを[ESC]キーのつもりで押したりすると、ホームボタンが押されてiPadのアプリ画面がクローズされてしまいます。[ESC]を頻繁に使うという人には使いづらいかも知れません。

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iPad/iPhoneを直接操作できるキーが割り付けれらている。 [ESC]にかぶる形でホームボタンが割り当てられてるのは残念。 薄さはiBuffaloのキーボードと同じ6mm。iPadと重ねて持っても苦にならない。

4.約1分で節電モードに、キーを押すとすぐ復帰する

 約1分ほど無動作の状態を続けるとこのキーボードは節電モードに入ります。復帰には1秒ほど時間がかかりますが、私はさほど気になりません。つまり、iPadとのペアリングを保っておけば、専用キーボードとしていつでも使える状態になります。iPadを入力端末として使いたい時はすこぶる重宝します。

〓 気分は Apple Wireless Keyboard、かも?

 よく見るとこのキーボードのレイアウトは、Apple wireless Keyboard とまったくと言っていいほど同じなのでした。だから、フェイクではあるものの、気分的にはApple Keyboard を使っている気持ちを堪能できます。もしかするとですよ、デザインが似すぎているとうことでアップルがこのキーボードの販売の差し止めをするかも知れません。そんな妄想を働かせることができる方には、このシルバーのキーボード、超おすすめです。

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