【独学流一級建築士】その3「過去問や模試の使い方」
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労働者の衛生面を管理すための国家資格、第1種衛生管理者資格の試験を受験してきました。
〓 とにかく遠い
試験会場は千葉県の五井駅から試験場行きのバスで20分。人里離れた打ちっ放しのゴルフ場の隣にある。
結局、自宅からの全行程を入れると3時間半くらいはかかる。そう見込んで、私は朝7時半に家を出て、五井駅に着いたのは10時半を過ぎていた。試験開始は13時半から。まだ時間に余裕があるので、五井駅周辺にあるドトールで休憩を取る。ドトールには衛生管理者試験の参考書を開く人がチラホラどころか、お客様の約半数が参考書を片手にしていた。
11時50分から試験会場行きの送迎バスが出る。11時45分ごろに送迎バスのバス停がある駅南口に行ってみると、既に1台目のバスは満員状態だった。まてよ、試験会場は山奥である。昼食を取るような場所はないはずだ。そこでコンビニでおにぎりを調達。準備が完了したので、次のバスを待つ長蛇の列に並んだ。しかし、次のバスの発車はおそらく1台目のバスの20分後くらいになりそうである。バスに乗るのは諦めて乗り合いタクシーを使うことにした。
乗り合いタクシーは直通バスのバス停の目の前で受付をしている。まるで夜の歓楽街のように、おじさんが呼び込みをしている。直通バスの運賃は360円、に対して乗り合いタクシーは600円である。会社で交通費精算が認められなくとも何とかなる金額だ。乗り合い人数が四人になる頃合いを見計らって乗車を申し込んだ。
やはりタクシーは早い。しかし運転手は結構なご老人。ハンドル捌きがぎこちない。おっと、赤信号ギリギリで交差点を通過している。試験前の我々に余分な緊張感をもたらしてくれた。暫くして人里を離れると、やがて右手に湖面が見える。タクシーはその湖面を過ぎたあたりで白い古ぼけた建物の敷地に入り込んでいく。
〓 試験会場の様子
会場に到着したのはお昼少し前の11時20分。1階の入り口はロビーになっていて長椅子が並んでいる。既に先客6名ほどが長テーブルのある椅子に座って参考書を開いていた。初老の受験生と目が合いそうになった。目をそらしたついでにロビーの周囲を見渡す。壁に受験番号と教室の割り当てが貼ってある。はたして私が受験する教室は3階にあった。早速、教室を偵察するために階段を上がる。それぞれの階にもロビーがありテーブルと椅子がある。そこにも参考書を開いている人がチラホラいた。ロビーの空間には結構な余裕がある。しかし私は教室内の自分の机で自習をすることにした。机は、まるで中学か高校の教室にあるような、小さな一人用の机であった。脚は鉄パイプで組まれ、天板は合板ニス塗り。教科書を入れるスペースが天板の下にある。机に落書きの彫り物がないことだけが、かつての学校とは違っている。
〓 試験開始
13時15分に試験の説明が始まる。試験官が入室したと思ったら、いきなり天井からスクリーンが降りてきた。そのスクリーンにパワーポイントを映しながら、試験に関する説明が始まった。試験問題を持って帰った場合は不合格とする。受験票などに文字を書き込んではいけない。といった、一般の受験ではあまり聞かない注意があった。これは、月に2~3回開催される試験の問題が半年間は変わらないことによるのだろうか。たしかに、試験問題を外に持ち出せば、次に受ける人に高く売れそうである。
1時30分、試験開始である。問題をすんなりと解くはずのところが、なかなか手強い。確信を持って回答できない設問が5問ほど続いた。止むを得ず、消去法で解いていき、問題文の頭にバツを記入する。とりあえずあとで見直そう。
第1種衛生管理者の問題は5つのカテゴリに区分されている。
関連法令(有害業務) 10問
労働衛生(有害業務) 10問
関連法令(有害業務以外)7問
労働衛生(有害業務以外)7問
労働生理 10問
最初の「関連法令(有害業務)」は本来最も力を入れて学習をするべきところだ。しかし、私はこの資格試験を少々甘く見ていたようである。結局確信をもって回答できたのは3問ほどであった。実は、この試験に合格するためには、5つの各分野について最低40%を正答しなければならない。他の分野はほぼ70%を正答できたと思うが、最初の10問で足切りになるかもしれない。過去問を解く上ではすべての分野で70%確保できていたのだが、それで油断したのがいけなかった。
〓 学習の進め方
第1種衛生管理者試験の学習の進め方もだいたいは他の試験と同じである。全体の知識をまずは体系立ててインプットする。つまり参考書の読み込みを進める。今回私が使用した参考書は、『1回で受かる、出るとこだけ、衛生管理者テキスト』高橋書店。この参考書は図が多く挿入されていて理解しやすい。ボリュームも適度である。まずはこの参考書を1週間かけて読み込んだ。
その後、ネット上にある3年分の過去問(前期および後期)を解く。最初うち正答率は30%程度であるが、それぞれの過去問を1回づつ解いただけでも、最終的には70%が回答できるようになった。その後は間違えた設問を2回繰り返して解く。この時、参考書を使って関連知識を習得する。
特に重点的に学習しなければならないのは、有害物質に関する項目だ。有害物質は、金属、有機溶剤、ガス、の3種類である。それぞれの物質名と、その物質に暴露した時(つまり肌に触れたり肺に吸い込んだ場合)の症状が問題に出る。そこには塩素、窒素などの馴染みのあるものもあるが、多くはベンジジン、シアン化水素など、それがいったいどういった物質なのかわからないものが多い。名称も到底覚えいにくい。ベンゾトリクロリドなど、到底覚え様がないし、覚えて何の意味があるのかと疑問に思えてくる。
この試験の救いは、出題される80%は過去問を多少変えて出題されるものだとうことだ。おそらく過去6回分の問題をすべての覚えて仕舞えば合格できるだろう。ただし、記憶をしっかり定着させるためには、体系づけた記憶が必要である。1つの分野について40%、全体で60%の正答率が合格の条件となってる。地道に学習すれば必ず1回で合格できる資格のである。
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だいぶん以前のことではあるが、昨年末、つまり2014年12月7日に「ビジネス実務法務検2級(R)検定試験」なるものを受験してきた。この資格、おそらく商工会議所としては簿記検定に続く資格試験として定着させたいところなのであろうが、あまり知名度はないようだ。今回は36回目という歴史の浅さもあるかもしれない。そもそも受験者の人数も少なく、ゆえに私の受験場所は武蔵野商工会議所のビルの中であった。
実際の受験人数は一昨年(2013年)の実績で、14,173人、合格者数は6,469人、合格率は45.6%である。つまり受験者の半数近くが合格する試験なのである。最初はこのデータをみて、思いっきり高をくくっていた。しかし、実際に受験勉強を始めると、これはなかなか手ごわい試験なのである。
問題は、問題自体の難易度ではない。とにかく読み解くための文章量が多いのだ。速読ができる人には、この試験は大いに有利かも知れない。しかし、普通のスピードで読んでいては、おそらく回答時間を使いきってしまうはずだ。
設問の数量は、全部で40問。その40問にはそれぞれ5つの選択肢がある。個々の選択肢に対して正誤を判断しなければならない。したがって、試験にあたっては、200の文章を読み進みながら正誤の判断を繰り返すことになる。
制限時間は2時間、1文につき持ち時間は36秒である。一般的な読書スピードは1分間に800文字と言われている。36秒あれば400文字くらいは読めるだろう。実際の問題文は一つの選択肢が150文字程度で構成されている。なんだか余裕があるようにも思えるが、考えながら読むからそれなりに時間がかかる。繰り返し読まなければ理解できないものあったりする。だから時間が足りなくなるのだ。
ちなみに、今回私が回答に要した時間は105分。そして、マークシート回答用紙への転記に5分かかり、残った時間は15分だった。残りの10分間で見直しを行い、1問修正をした。この修正が功を奏して、自己採点では70点である。転記にミスがければ合格かも知れないが、転記ミスを確認する時間がなかったから自信がない。後は座して待つのみといったところか。
さて、この資格試験の学習方法は実にオーソドックスなものとなる。用意するのは過去問題集と参考書をそれぞれ一冊でよい。問題集はネイティブに中央経済社が発行する「ビジネス実務法務検定試験 2級公式問題集」が良いとされている。この本には過去3回分の問題と、カテゴリーごとの独自問題集が掲載されている。
参考書の方は、もし論点をネットで調べるつもりなら、なくても大丈夫。しかし、法律は複雑だ。単に問題を解いて不明な点を場当たり的に消化していたのでは、その周辺からの出題には対応できなくなってしまう。だから、やはり参考書があったほうが良い。先の公式問題集にはセットで販売されている参考書への参照先が書かれている。本来であれば、公式問題集と参考書をセットで購入するのがよい。
やはり問題集だけでは心許ない。そこで私は、参考書を追加買いすることにした。書店で公式テキストを他社のテキストと見比べてみた。と、どうも買うつもりだった公式テキストは見栄えがしない。如何にも読みづらい。イラストなどはほとんどない。隣にあった公式ではないテキストと開いてみるとどうやらこちらの方が分かりやすそうであった。ということで、私は翔泳社の『ビジネス実務法務検定試験(R)2級 完全合格テキスト』を購入することにした。
実はこの参考書を購入した理由はもう一つあった。リアルの書店では買わずにAmazonで調べると、なんと珍しいことにKindle版が売られていたのだ。しかも値段は紙版の半額である。Amazonサイトに一件だけついていたコメントには「この本は読みづらくイラストもない」と書いてあったが、これは間違いだ。少なくとも私が書店で他の参考書と比べた限りでは最も読みやすそうだった。もちろん即決で購入した。
そもそも分厚い参考書を持ち歩くのは辛い。それに、この参考書を辞書的に使うつもりはなく、読み物として読んでみたかったのだ。その方が立体的に知識を習得できる。この本はうまくまとめられていて、読んでいて飽きることはなかった。イラストも必要十分に掲載されている。電子書籍なら、試験後もいつでも取り出して読むことができる。いわゆる実務上の参考書としてはすこぶる良い。
もちろん、電子書籍であることによる欠点もある。この唯一のKindle版参考書はテキストデータを持っていないのだ。もちろんリンク情報も掲載されていなければ、重要箇所にマーキングしたり、通常のKindleでは可能な栞をつけることもできない。コメントを追記することも、メモをつけることもできないのだ。それでも、iPadに入れて常に持ち歩くことができる利点は大きい。受験の時のみ、一時しか使わないということであれば紙版で十分であるが、今後も常に持ち歩き必要な時に参照できるということを考えれば、Kindle版の方が利用価値がはるかに大きいのだ。
結論を述べると、ビジネス実務法務検定2級を受けるなら、参考書としては翔泳社のものがおすすめである。ただし一点だけ非常に残念なことがある。それは、Kindle版の値段がなぜか半額ではなく紙版とほぼ同じ値段になってしまったことだ。そして、最新版の2015年版はKindle版が出版されるのかわからないのである。いつか最新のKindle版が再び半額で販売されることを願ってやまない。
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今日は肌寒い感じでさらに雨もちらほらと降りそうな天気でした。私が赴いた試験会場は江古田にある大学。その会場に到着したのは11時50分ちょうどでした。余裕をかましたわけではなく、受験票に「入室時刻、11時50分」と書いてあったので、勝手に11時50分にならないと入室できないものと勘違いしていたのです。受験票をよく読むと、一応注意書きに「入室時刻までに着席してください。」と書いてありました。入室時刻の隣には試験開始時刻が12時と書いてあるので、これはもう入室可能な時間のことかと…。これが一つ目の失敗。
そして、二つ目の失敗は第5問を見直した時に、ある間違いに気づいたこと。もっと早くに気づいていたらよかったのですが、合計値が全て合っていたので安心し切ってしまいました。気づいたのは試験終了の10分前。焦って修正しようとして集計に手間取って、結局法人税と純利益は間違えたまま、そして得点項目を3つくらいは逃してしまったかもしれません。
閑話休題、私のお粗末な失敗談はこれくらいにして本題に入ります。試験問題としては、過去問と比較すると少し難問が紛れ込んでいると思います。忘れないうちに、論点となりそうな問題箇所についてまとめておきます。
第1問(1)
本社建物の補修工事を行い、その代金¥572,600を小切手を振り出して支払った。この支出のうち¥455,000は資本的支出とし、残りを収益的支出として処理した。
資本的支出とはつまり建物としての価値を獲得したことになるので、¥455,000は建物に編入されると考えました。そして、収益的支出とはつまり収益または費用が発生したものと捉えることができるので、修繕費であると解釈しました。従来の問題では「建物の価値を増加させたとみなされる」とか書いてあるのを言い換えたのですね。突然会計用語が出てきたので戸惑いました。建設業経理士試験ではなぜか突然として高度な用語が出てくる傾向があると思います。
G.建物 455,000
S.修繕費 117,600B.当座預金 572,600
第3問ー問1
当会計期間の工事間接費の予定配率(%)を計算しなさい。
設問中に「工事間接費を各工事に直接原価基準で予定配布している」との文章があることから、この予定配布率を会計期間における「直接経費」に対する「工事間接費予算額」の割合と解釈できます。実は直接原価基準がなんであるかよく解らないのですが、他に解釈しようがなかったので、この結論に達しました。ネット上で調べても一般的な会計用語では無いみたいですね。
(工事間接費予算額:6,568,560)÷(直接経費:23,452,000)=28%
第5問(2)
仮払金の期末残高は、以下の内容であることが判明した。
②期首に売却した機械装置の売却代金¥25,800
なお、売却した機械装置の取得原価額は¥55,300であり、期首の減価償却累計額は¥27,000である。
これは少し変則的な問題なのでだいぶん戸惑いました。最初は売却代金を損失計上してしまったのかと思い、以下のように処理して見ました。
まず、期中の仕分けを下記であると想定
機械減価償却累計額 27,000
機械装置売却損 28,300機械装置 55,300 現金など 25,800 仮受金 25,800
であるから、この多く見積もられた売却損を逆仕分けで減額させるのかなと
仮受金 25,800 機械装置売却損 25,800
しかし、もしそうだとすると、問題中の機械装置売却損の欄の借方には¥28,300が記載されているはずです。ところが解答用紙にその記入がなかったので、売却時の仕分けもされていなかったものと見なして、以下のように仕分けしました。
機械減価償却累計額 27,000
仮受金 25,800
機械装置売却損 2,500機械装置 55,300
設問文章の「なお、〜」の最後に「であったがこの記入もされていなかった。」と書いてあれば明確なのですが…。これってどう見ても引っ掛け問題ですよね。
〓〓〓〓〓
さて、冒頭に書いたミスというのは、第5問の(5)①の解答欄の貸し借りを逆に仕分けしたことです。
本来、
機械装置減価償却累計額 500 未成工事支出金 500
とするべきところを、逆に書いてしまって、後5分早く気づいていたら何とかなったかもしれないのですが、とても悔しい思いをしてしまいました。こういうケアリスミスをなくすることが、最終的な合格の鍵となるんでしょうね。うーん、残念。
※ケアリスミス→ケアレスミス「(^^)
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突然ですが、明日9月7日に「建設業経理士2級」なる試験を受験してきます。この資格を知っている人は少ない思いますが、まあ建設業という冠がついているだけあって、けっこうマイナーな資格だったりします。だったらなぜ受験?という疑問は置いておいて、日商簿記2級の資格と何がどう違うのか、をここで明らかにしておきましょう。ほとんど思い付きですが・・・
実は、試験の内容としては日商簿記2級とかなり似通っています。もともと建設業経理士というこの資格試験自体が日商簿記をベースとしているようなので、当然と言えば当然ですが、一度日商簿記を受験した方にはとっつきやすい内容となっています。
試験難易度としては、おそらく日商簿記2級を取得していればそれほど高くないと思います。それと、この試験の過去問を解いていて気づいたことは、あまり複雑な計算を要する問題は少なく、じっくりと検算しながら解答を進めても時間に余裕を持てることです。目指すスケジュールとしては、最初の1時間で第1問から第4問を解いて、第5問に40分をかける。その残り時間で全体の見直しをする、といった感じになると思います。日商簿記の場合は検算する余裕がなかったことを考えると、この試験についてはじっくりと取り組むことができそうです。
細かい違いをもう少し説明すると
それと、配点は低いものの、原価理論に関する出題が第3問か第4問に登場します。これは結構難易度が高いです。過去問では第3回目の第4問に「原価の本質」に関する問題がありました。また、原価の分類についてはよく出題されるようです。これらは日商の場合は簿記1級の出題項目だと思うのですが、建設業では常に原価計算が必要なので重点項目となっているのだと思います。
というわけで、受験の結果はまたいずれ…
※日商簿記2級の受験体制を整えている方が建設業経理士2級を受験するならこの問題集がおすすめです
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昨年度、日本ファシリティマネジメント協会が主催する『認定ファシリティマネジャー資格』を取得しましたが、どうもこの資格はマイナーなようです。一体、年間何人の人が受験しているかというと、なんと1000人前後でした。それゆえウェブ上には情報が少ないし、受験対策を書いたサイトがほとんどない。そこで、自分の体験をもとに、その解説書を作ってみようと思いました。
実際作成したのが以下のサイトです。
このサイトには「ファシリティマネジメント」に関する解説と『認定ファシリティマネジャー資格』の対策、そして2013年度試験の解答とテキスト参照先を一覧表にした「逆引きシート」を掲載しました。
今後様子を見て、少しずつでも拡張していきたいと考えています。
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2010年より開始したこの屈辱の記録もやっと最終回を迎えることができます。つまり、第136回日商簿記2級資格試験にこのたびめでたく合格することができました。いやぁ、長かった、と感慨に耽ったり。
私が受けた受験回数は全部で6回。なぜこれほどまでに受験回数が増えたのか? ということについては、前回のブログ記事でも説明したとおりです。とにかく学習方法が間違っていた。ですから、合格したといえども、部分的に不足している知識や、曖昧な部分が残っているのです。それを今後少しずつ埋めていきたいと考えています。
どうやって欠けた部分を埋めていくかというと、ブログに簿記の説明記事を載せること。簿記学習のブログサイトは多数ありますが、私のブログでは図解で説明をするのが特徴です。それで、自分自身も簿記に対するより深い理解を得られるのではないか。
つまり、ちゃんと説明できることが理解していることの証であると、そう思うのです。自分に向けて簿記を図解すること。今回の受験の前に、実際これをやって結構理解が深まりました。さらに、この図解の簿記が、私のブログ読者の皆さんのお役に立てば、これはもう本望というものです。
そして、今後は簿記1級への挑戦を予定しています。もし、比較的短期間に簿記1級に受かることができれば、その時こそ図解学習法が正しかったのだと言える。今はそういう目標を持っています。
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今年2月23日晴れの日。私は御多分に洩れず今だに簿記2級の試験を受けてきたのでした。
前回、ほぼ合格と思って受験したのが第135回簿記2級試験であり、数えること6回目の受験でした。なぜ6回も受験する羽目になったか。
〓 結局基礎ができていなかった
何度受けても落ちる理由を測って見ました。とにかく帳簿の書き方がよくわかっていないのが原因だったようです。要するに基礎的要件を満たしていなかったんですね。そこで今回の受験に当たっては、もう一度簿記3級の問題種を解いて見ました。案の定、仕訳帳から元帳へのオペレーションをよく理解できていませんでした。今更ですが、これも簿記2級の試験を舐めてかかったから。どのような資格試験もまずは基礎を学ばない限りはうまくいかないのです。
それは本当に基本的なことでした。例えば仕訳が
売掛金 100/売上 100
であったときの元帳への記入が、
売上
─────────────────
│ 売掛金 100
となるという。単にこのことを理解していなかったのです。
〓 深く理解せずに、解き方パターンに頼っていた
今回受験勉強で始めて自分で図解を作成して、ようやく理解できた項目として下記のようなものが有ります。
他にも特殊商品取引や消費税の扱いなど、幾つかの項目については自分で図解をしてみてやっときちんと理解できたと思います。とにかく図にしてみるとそれまで全く見えていなかったものが見えるようになる。それまでは、問題集をより多く解くことで学習したつもりになっていました。これまで試験を落とした原因はそこにあったようです。
〓 そういったわけで、今回こそは受かっていることを願う
今回(第136回)の試験では、ひねった問題があまり出題されませんでした。おそらく今回こそは受かっているであろうと思います。実は、時間的に余裕ができたために、最後に解いた第3問ではかえって時間をかけすぎてしまったのですが、それでも、解答欄は全て埋めたので、おそらくそれなりに部分点は取れていると期待しています。
〓よい副読本を見つけた『楽しくわかる!簿記入門』東山譲著
簿記の根源的な部分を理解せずに、遠回りして学習していたのですが、最近のその原点に戻してくれそうなよい本を見つけました。
この本の出自はとある会社の経理さんというサイトが発祥のようのです。
キャラクターも自前なんでしょうか。とても秀逸です。
ところで、本の話に戻って、もう本当に基本的な基礎の解説なのですが、これまでは何気無く使っていた簿記用語も深い意味理解ができるように解説されています。
例えば、76ページに
『押さえておきたい「収益」と「費用」の話』
というのがあります。
少し迂遠しますが、まず私が考えた「借方」「貸方」の違いについて。自分の手元に来るのが「借方」、相手の方に出て行くのを「貸方」と覚えていました。貿易船を会社に見たてて、船の中にあるのが「借方」に記載されるべきもの。船の外に出したものが「貸方」と考えていたのです。
だけど、収益と費用については、この考え方がうまく当てはまりませんでした。
しかし、この本の76頁によると、
とあります。
だから、例えば船を修理するサービスを受けると、そのサービスは船そのもが受けるわけですから、「費用」は「借方」に記載すると言えます。
そして、例えば、船が乗務員以外の旅行者を載せて、移動という役務を外部の人に提供すると考えれば、それは船の外側に供出したことになるので「収益」は「貸方」に記載するべきものと言えます。
こんな風に、この本はそれまではおぼろげであった理解をくっきりと整理するヒントを与えてくれると思います。いままで簿記会計に関する本を何冊か読みましたが、この本は簿記の深い理解を助ける、今までにない良書ですね。
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副題:今度こそ最後まで読める、会社で使える会計ノウハウ
読書の目的は人それぞれでありまたその時によって異なるものです。例えば心が乾いた時は小説を読むがいいし、何か新しいことをしようとするときはハウツー本などがいい。でも、両方楽しめないか?と考える欲張りな人がいたりします。かくいう私もその一人なのかもしれません。
最初私はこの本のタイトルから、会計の知識を使って、ウハウハ状態になるほど金儲けをしたという、言って見れば「会計ヘブン」的な話か、と思っていました。表紙に現れている男の影が、なんとなく世渡り上手の成功者に見えたのです。法律ギリギリの手練手管でがっぽり金儲けをする話、というそんなイメージでした。
読んでみたところ少し違いました。実際に主人公は会計コンサルでポルシェを乗り回しているという設定なので、近いことは近い。しかし、天国の意味は運に恵まれた成功者ではなく、ポルシェに乗って事故を起こして、天国に行くという話なのでした。
主人公は、天国で天使に遭遇して、難題をふっかけられます。その難題というのが、経営で困っている5人を、主人公が現生の誰かに乗り移って、経営の手助けをするという話でした。
経営の手助けをする時に、必ず会計コンサルタント的な手法を使うわけです。そこで、ストーリーの中に会計の話がふんだんに登場するという、かなり無理な設定ではあります。しかし、設定をハチャメチャにすることで小説としては読みやすくなっていると思います。もし、ありきたりの設定の中で会計の話が出てきても、その時点で小説を読もうという気力が萎えそうですからね。
私も簿記の勉強をしているので多少の肥やしになるかと思っていました。しかし、簿記の知識という意味では得られるものはあまりないかもしれません。むしろ、会計つまり、損益計算書や貸借対照表、あるいはキャッシュフローの読み方が身につくと思います。簿記学がこれらの帳票を作成するための知識だとすると、この本はその原理を知った上で、帳票を読みながらいかに経営的判断をするかというノウハウをみにつけるためのものであると言えます。
つまり、簿記の意味合いというか、なぜBSやPLのフォーマットが現在の形になっているかを知るためには良い本。そのため簿記会計の知識がないと、読むには少々辛いかもしれません。
正直にいうと、この本は知識を習得するために、真剣に読む本ではないですね。もしそう言った所望があるなら、以前紹介した「会計の基本」や「管理会計の基本」をお勧めいたします。
最後に、『会計天国』は実は小説としてそこそこ良く出来ていると思います。最後まで読むと、それなりによくできた小説であることの感慨にふけることができる、かもしれません。
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もうじき簿記試験です。そんな訳で、私も受験勉強中なのですが、今回はいままでとちょっと気合の入れ方が違います。なにしろ、電卓を新調しちゃいました。電卓なんて安くて良いじゃん、使えればいいんだから。そう思っている方っ、やはりメーカーの少なくとも1000円以上のものにしたほうがいいですってば。
今回SHARPの電卓を使ってみてようやくそのことに気づきました。では、メーカーの電卓と、安い1000円以下の電卓では何が違うのか。
左から ・一番最初に買った 「GENTOS DR0312T」 2010年1月 西友にて購入 599円 ・真ん中 「アスカ(Asmix)男電卓C1211」 2012年10月 近所のショップにて購入 810円 ・そして右が今回 「SHARP EL-N802」 2013年10月 Amazonで購入 1,527円 |
1.キーの感度にばらつきがない
なんといっても、安い電卓の一番の問題はこれです。一回目に買ったGENTOSの電卓では、[+]キーの上を叩いときの反応が弱く、次に買ったAsmixの電卓では[9]のキーの反応が弱く、とにかく打ち損じが多かったです。こういうばらつきがあると、もともと電卓が早くない私にとっては致命的でした。
2.キーを叩く音が静か
特にアスカの電卓はキーがカチャカチャ鳴って、喫茶店で使うには少し憚られるほどでした。やはりSHARPの方はストストといった音でそれほど気になりません。
3.キー配列の縦方向に余裕がある
タテヨコのキー配列が等間隔に近くなっています。一般の電卓の中には縦方向の配列が短くなっているものがありますが、等間隔に近いほうが私は打ちやすいです。
4.液晶が見やすく反応がよい
SHARP製品だからというのもあるのでしょうが、液晶のコントラストが高いと思います。当然、表示の速さもGENTOSに比べると格段に良いです。写真ではアスカの電卓がよいように見えますが、これは光の加減です。
5.チルトが付いている
全体に傾斜ができた方がやはり打ちやすいですね。今までは可視性の良さから、ディスプレイがチルトするタイプを選んで買っていましたが、全体が斜めになったほうが操作もしやすくて良いです。
他にも、[CE]キーを押すと、直前の計算結果が表示されるなど、ちょっとした使える機能がいくつか有るようです。アンサーチェックという機能は、[=]キーを押した時の計算結果を毎回覚えていて、[CE]キーを押した後の計算結果が前回と同じならOKと表示されます。検算する時に一回目の結果を筆記しなくても良いのでとても便利です。もちろんデザインもシンプルで気に入っています。
これもまた細かいことですが、電池交換用のカバーが個別に付いているのも、他の2つの電卓にないものです。他の電卓では、電池を交換するためには裏蓋全部を開けないといけないのですよね。
ちなみに、電卓のキー配列はSHARPとCASIOで違っていることはご存知でしょうか。私はSHARPのキー配列に慣れているため、電卓を選ぶ際の最初の基準になっています。私と同じようにSHARP系のキー配列を好む方には、この電卓がたぶんベストチョイスだと思います。
いやいや、やはり値段が気になる、まともであって、かつ安いのを選びたいという方には、『SHARP EL-N412K』なんかもお勧めかもしれません。
今回のSHARPの電卓を買う前は、いろいろな店で電卓を観て回って、結果的に西友や近所のショップで買ったのです。買う前に大きさやキーの押し加減を確認したかったからなのですが、どうやら電卓もメーカー品をAmazonで買ったほうが外れが無いようです。私の場合、以前買った2台の電卓はどちらも外れだったわけですから。
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