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かつて高価で購入を見合わせていたモバイルバッテリーも、最近すっかり手の届く範囲に収まって、購入を検討している人も多いようです。2chでもcheeroとANKERどちらが良いかというスレッドが立ち上がり、激論を戦わせているようなので、この際はっきりさせようではないか。というわけで、前回記事にした比較表をもっと掘り下げて分析して見ました。まずは基本スペックから。これを語らずして、何を語るのか。もちろん使い勝手やサポートの良さも需要ですが、まずは基本スペックを見てみましょう。
今回の比較表では、単位あたりの価格や重量は載せないことにしました。なぜなら、別途載せるグラフで視覚的に確認できるようにしたからです。これで表は幾分スッキリした形になりました。
※2014/2/8のAmazon価格に合わせ改定しました
※2014/2/9内容の修正にあわせて本文も大幅に書き換えました。
記号 |
外形 |
製品名 |
容量(Ah) |
価格 |
重さ(g) |
W |
D |
H |
容積 |
R14 |
|
RAVPower 14000mAh
|
14.0 |
3,599 |
281 |
125 |
80 |
20 |
200 |
AM13 |
|
ANKER Astro M3 13000mAh
|
13.0 |
2,880 |
290 |
147 |
62 |
22 |
201 |
AE13 |
|
Anker Astro E4 13000mAh
|
13.0 |
3,480 |
308 |
124 |
77 |
24 |
229 |
A212 |
|
ANKER Astro3 (2gen) 12000mAh
|
12.0 |
3,980 |
332 |
111 |
83 |
26 |
240 |
G12 |
|
GSK 12000mAh |
12.0 |
2,270 |
210 |
98 |
70 |
22 |
151 |
c10 |
|
cheero Power Plus 2 10400mAh
|
10.4 |
3,280 |
290 |
111 |
88 |
22 |
215 |
R10 |
|
RAVPower 10400mAh
|
10.4 |
2,999 |
288 |
112 |
70 |
21 |
165 |
R10 |
|
RAVPower 10000mAh
|
10.0 |
2,999 |
300 |
135 |
70 |
14 |
132 |
A10 |
|
Anker Astro3E 10000mAh
|
10.0 |
2,899 |
290 |
142 |
72 |
16 |
164 |
L09 |
|
Lizo Power Master 9600mAh
|
9.6 |
2,480 |
264 |
120 |
75 |
15 |
135 |
A209 |
|
ANKER Astro2 (2gen) 9000mAh
|
9.0 |
3,180 |
250 |
106 |
64 |
25 |
170 |
A08 |
|
Anker Astro2 8400mAh
|
8.4 |
2,799 |
190 |
95 |
62 |
20 |
118 |
R08 |
|
RAVPower 8400mAh
|
8.4 |
2,799 |
177 |
100 |
63 |
21 |
132 |
R07 |
|
RAVPower 7800mAh
|
7.8 |
2,299 |
172 |
95 |
58 |
19 |
105 |
AM07
|
|
ANKER Astro M2 7800mAh
|
7.8 |
2,580 |
177 |
105 |
60 |
19 |
120 |
c07 |
|
cheero Powerbox 7000mAh
|
7.0 |
2,650 |
175 |
120 |
73 |
18 |
154 |
c06 |
|
cheero Power Plus 2 mini 6000mAh
|
6.0 |
2,250 |
160 |
99 |
46 |
22 |
100 |
A206 |
|
ANKER Astro1 2gen 6000mAh
|
6.0 |
2,980 |
135 |
93 |
46 |
25 |
107 |
A06 |
|
Anker Astro Slim3 6000mAh
|
6.0 |
2,599 |
155 |
134 |
70 |
12 |
113 |
A05 |
|
Anker Astro 5600mAh
|
5.6 |
2,299 |
125 |
93 |
43 |
22 |
88 |
R05 |
|
RAVPower 5600mAh
|
5.6 |
2,099 |
122 |
98 |
41 |
21 |
84 |
AM05 |
|
ANKER Astro M1 5200mAh
|
5.2 |
2,380 |
126 |
92 |
45 |
22 |
91 |
A04 |
|
ANKER Astro Slim2 4500mAh
|
4.5 |
2,380 |
113 |
126 |
64 |
10 |
81 |
c04 |
|
cheero Palette 4400mAh
|
4.4 |
2,900 |
120 |
104 |
72 |
14 |
105 |
A03 |
|
ANKER Astro Mini 3000mAh
|
3.0 |
1,640 |
80 |
89 |
23 |
23 |
47 |
R03 |
|
RAVPower 3000mAh
|
3.0 |
1,799 |
73 |
108 |
22 |
22 |
52 |
m02 |
|
mars 2000mAh SPB20
|
2.0 |
1,290 |
69 |
100 |
57 |
7 |
40 |
M02 |
|
MiLi Power Crystal
|
2.0 |
3,152 |
64 |
86 |
48 |
17 |
70 |
M01 |
|
MiLi Power Visa
|
1.2 |
2,980 |
36 |
56 |
86 |
4.8 |
23 |
E01 |
|
ELECOM DE-RKJ1WH(docコネクタ専用)
|
1.6 |
740 |
70 |
60 |
55 |
16 |
53 |
〓 視覚的に判るグラフにして見ました
さてここからが注目です。上記の表からバッテリー容量を軸として回帰分析グラフを作成しました。横軸がバッテリー容量(Ah)、縦軸は「価格」または「重さ」または「大きさ」です。青い線はそのバッテリー容量における標本の標準値を示していて、この線よりより下なら「良い」と考えてください。これで、バッテリー容量を加味した比較ができるというわけです。
〓 価格
まずは、容量と価格帯を検討します。3つに分けることができます。
A)赤枠.3,500mAh以下
700円から3,200円とばらつきが大きい。対象機器がスマホなど小容量で、それほど充電する機会がなく、たまたまバッテリーが切れた場合の保険として持ち歩くなら、このサイズのバッテリーが軽くてよいと思います。
B)青枠.3,500mAhから8,000mAhまで
2,000円から3,000円の範囲にある。対象機器がスマホまたはタブレットで、ほぼ毎日充電が必要、または旅行中の予備として使用するならこのサイズがよいと思います。
C)黄枠.8,000mAhから13,000mAhまで
2,000円から4,000円の範囲にある。対象機器がタブレットまたはノートパソコンの場合はこのサイズがよいと思います。
価格帯について言えば、大きな分水嶺は4,000mAh近辺にある。この4,000mAhを超えると、5,000mAhも10,000mAhも価格的には大差が無くなるようです。なぜこうなるかというと、やはり軽さや薄さ、つまり携帯性の面から5,000mAhに人気が集中しているからではないか。私はそう思います。おそらく、スマホとほぼ同じサイズで1回以上の充電が可能な製品に人気が集中しているのではないでしょうか。
なお、ANKERの中で第2世代(2gen)は価格が高めに設定されていますが、インテリジェント機能が内蔵されているためです。
〓 重さ
次に重さのグラフを見てみましょう。価格帯のグラフと違い、こちらはあくまでリニアに値がプロットされています。しかし、いくつかの製品はやはり外面の素材などの関係で重くなることがあるようです。
さて、容量が大きくなると重さのばらつきも大きくなる傾向にあります。とくに毎日鞄に入れて持ち歩く場合は、重いものは避けたほうがよいかもしれません。
〓 大きさ
次は大きさを比較してみます。
ものにより意外とばらつきがあります。しかし、携帯のしやすさを検討する場合は、容積よりも形状を重視したほうがよいかもしれません。厚みのある製品に比べて、カードタイプは持ちやすさという面で全く異なります。特にスマホを使用しながら充電する場合はカードタイプでないと扱いが非常に面倒です。スマホと重ねて持っても邪魔にならない「Anker Slim2」や「cheero Palette」がお勧めです。
〓 ちょっと良いのを3つ紹介します
もちろん私のおすすめは「Anker Slim2」なのですが、それ以外にもちょっとしたアイデアで利用価値を高いものが有りますので紹介します。
1.ELECOM DE-RKJ1WH
ケーブル内蔵型です。2014年2月9日現在は740円です。昨年購入して使っていますが、iPhone4sを約60%まで充電できます。端子がドックコネクターなので、iPhone5には使えませんが、iPhone4s以前を持っているなら、ケーブル内蔵なので非常に重宝すると思います。
また、この製品はUSBコネクタも内蔵していてiPhone用のケーブルとしても利用できます。データ転送も可能。充電アダプタに接続して同時にiPhoneを接続すると、まずiPhone側の充電を開始し、満充電になると自動的にバッテリー充電を開始します。つまり、この製品でiPhoneを充電すればモバイルバッテリー側も常に満充電にすることが出来ます。
2.RAVPower3000mAh
ライト付きのスティックタイプなので、懐中電灯として使え、災害時にも役立ちそうです。これならめったに充電する機会がなくても、持ち歩く意味があると思います。
3.MiLi Power Vista HB-T12
知人がこれを購入していました。確かにこれ以上薄い製品はないでしょう。パスケースに楽に入りそうです。しかし、いざというときに自己放電して使えなくなっている危険はないのか。知人に確認したところ、1ヶ月間放置しても、充電済みのLEDは点くようです。週に2,3回少しだけiPhoneのバッテリーが不足するという人には良い選択かもしれません。
〓 安さ、携帯性、そして品質について
これからモバイルバッテリーを購入する方には、Ankerをおすすめします。なぜなら、ANKERには18ヶ月の保証期間が設定されているからです。
実は私が購入したSlim2も充電中に接触不良を起こしました。こんな時にどうすればよいか。ANKERのホームページには不具合に関する問い合せ用のフォームがあるのです。このフォームから不具合について連絡をすると、約15分後にチケット番号とサポートの電話番号が記載されたメールが届きました。その後メールで2回ほどやり取りをして、アンカーから充電用のケーブルが届きました。Slim2には付属しないタイプのしっかりとしたケーブルと、おまけにポーチまで入っていました。ポーチの左側に置いたのが送付されたケーブル、右に置いたのは不具合のあったケーブルです。やはりANKERのサポートはよいと思います。
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