趣味

非げいぢゅつ的陶芸(その1) 『どうぶつメガネホルダーを造ってみた』

 以前、リボン指輪を自作して、それを記事にしました。今度は陶芸の作品を紹介します。年に2回、彫金と陶芸をやってます。
 実際に土を捏ねたのは6月ですが、最近やっと焼き上がりました。造ったのはこれ、です。
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左手のねずみっっぽいのはモデルが居まして、以前飼っていたハムスター君です。(かわいい動画リンク)

一応、メガネホルダーで、こんなふうに使います。
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メガネを乗せるだけなんですが、色々できます。こんなふうに乗せてみたり。
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ちょっとがんばってる感じにしてみたり。
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時には逆さまに乗せちゃったりとか…
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えーい、もう畳むのめんどくせー!、てな場合も。
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実は以前は、こんなメガネホルダーを使ってました。でもなんかメガネが乗ってないと少し不気味。かわいくないし。
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やっぱり可愛い動物の方がいいに決まってます。とか思って、製品になってないか調べたら、ちゃんとありました。

頭のところが割れちゃてますけど、でも不気味な鼻のオブジェよりは全然よいと思いますよ。それでは~。

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指輪をつくるということ(その3回目)

 またまた指輪を造った。今回は、今までにない最強の出来栄え。自分で言うのも何だけど、まさしくイメージ通りの仕上がりになりました。

Img_1127_r_3  実は、今回は前回作ったデザインを進化させたもの。というより、我が家の同居人のアイデアを取り込んで造って見ました。
 前回作った指輪は、写真の左側です。以前この指輪を同居人にドヤ顔で見せると、
「うーん。確かに可愛いと思うけどね、リボンみたいで。でも、どうせならリボンの形にこう端のところがくるっとなって、で蝶ネクタイみたいな。」
 うーんなるほど、と私も思ったものでした。前回の指輪制作の時のブログに書いたとおり、別にリボンをイメージして作ったわけではなくてですね、最終的にリボンっぽくなったわけでして、だったら確かにリボンの形にしたほうがいいってのもまあわからないではないですが。もごもご。

 まあそれで今回はまさにリボンのイメージにRebornさせたかったわけです。

 ところが実はこの彫金教室はちゃんと作品の設定というかコースというか、こんなものを作りましょうという設定があって、それが実はリングに刻印で模様をつくってオリジナルの指輪を作りましょうっていうのがテーマなんです。だらか教室側にとってはリボンの形状を造作するというのはコースの逸脱行為なんですね。でも、前回の私のワガママ度を知ってか、今回もなんだかんだ言ってそのワガママ作品を作らせてくれました。結構自由度が高いというか包容力があるというか。前回の私のワガママに積極的に付き合ってくれて、「やりましょう」と言ってくれた先生(当主らしきヒト)は、今回は居なかったんですけど、前回サポートしてくれた若い先生が今回も私のワガママを引きうてくれました。

Photo  実は最初私はリボンの結び目を、前回同様に銅をはさみ込むようにして作ろうと思ったんですが、そこはさすがにプロフェッショナルな先生にアドバイスを頂いて、銅の針金をU字にして上からかぶせるパターンにしました。これが大当たりでして、まさにこの結び目の部分がどうもうまく行きそうにないと思っていたのが、構造的にも造形的にも、よりリボンのイメージに近づいたってわけです。まあここが素人とプロフェッショナルの違いですね。

 しかし、素人の私にも一応プライドみたいのがあって、ディテールには徹底的にこだわりました。とにかく曲面を作るという局面を多用するわけです。えっ何言ってるかって。要するにリボンの部分とかリングの部分から徹底的に角を取り除くという作業に徹するわけですね。視覚的にも触覚的にも。
 でも、やってみて思ったのは、角を削って完成品に近づく工程が人生の終盤に向かっていく行程と似たところがあるという事。人間も年を取って丸くなると、なんだか人生の最終型みたいに思えてくる。角は成長を表すけど、丸みは成熟を現すものとみえたり。

 そうそう、もちろんこの指輪を同居人にプレゼントしました。なんだか気に入ってくれたみたいで、今後の10回分のケンカはこの指輪によってチャラになるようです。まあ料理でもなんでも、誰かのために作るってのが正解なんだと、改めて思い直したのでした。

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指輪をつくるということ(その2回目)

〓 二度目の挑戦、果たしてできるのか?

 前回、意表を突いたウロコデザインで、彫金教室では比較的好評だったにもかかわらず、家族には不評だった指輪制作だったけど、今回は満身創痍で新たなデザインに挑戦しました。指輪の表面に刻印を打つのではなく、形を変形させるデザイン。もともと彫金については素人であるわたしの考えが、果たして形になるのか、どうなのか。やればできるじゃん、というのが今回のレポートです。

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 前回の制作は、表面に四角い刻印を並べたものでした。その後、自分の頭に浮かんだのは、指輪の板状の接合点を折り曲げるデザイン。頭の中の形を紙にデッサンして、これはいけそうと思ったのです。それを説明のために、細長い紙を折り曲げて、彫金教室の当主に見せてみました。
「うーん、おもしろいけど…時間がかかりそうですね」
「そうですよねぇ。こんな形でもいいんですけど、とにかく折り曲げたいんです!」と私。ちょっとわがままがすぎなかい?と思いつつも、なんだか当主も乗り気な感じで、なんとかいけそうな感じ。
 「間に銅を挟むというのは?」と当主。「それですよね!」と私。意気投合。これはやるっきゃない。そもそも、刻印するのではなく、形を変形するという、3時間ばかりの作業工程では反則技に近いのだが、両者即断即決で、「やりましょう」となった。板を曲げるだけなのだが、これが以外と難しい。この発想、素人だから思いつくことだったのかも知れません。

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 最初に指示されたのは、折り曲げるポイントに溝を掘ること。そうしないと、比較的柔らかい金属である銀といえども、完全に折り曲げることはできないらしいのです。重要なのは折り曲げる角度。紙で何度かシミュレーションした私にとって、それは60度と決まっていたのでした。しかし、ここは目検討で、だいたい60度。ほぼ60度。時間がないので、四の五の言ってられない。角度が決まったら、四角い棒状のヤスリで溝を掘る。90%くらいまで掘る。ひたすら掘り続ける。しかし、あまり掘りすぎると、曲げたときにポキリと折れるらしいのです。そんなことになったら心も折れてしまいそう。慎重にしかし大胆に、ひたすら溝を掘り続けるのでした。

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 つぎにやるのは、掘った溝の角度を広げること。これが以外と難しい。面が広くなると、ヤスリが滑ってすぐにあらぬ所を削ってしまう。当主に手本を見せて貰った。なるほど、きれいに削れている。面が平らかだ。コツは指輪の板の方を強く固定することだそうな。わたしの場合はヤスリの右手の力のいれ加減が強すぎたよう。いろいろ思案して、棒の先の側を板に当てて固定することを思いついた。これなら左手はさほど力がいらない。何事も工夫なのだと思いました。

 接合部の一方はあらかた削り終えたので、さっそく折り曲げてみます。折り曲げる前に火で膾す。火で膾すと、その表面に、またあのパールホワイトの艶めかしい色が顕れます。やはりこの色が欲しい。

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 そうやって、苦労を重ねて形を重ねてつくる。逆側も同様の作業を繰り返します。同じ要領だから今度は早い。折り込んで念願の形に近づくまで約90分の作業でした。
 さて、いよいよ短く切った銅板を挟み込みます。ここにこそこだわりが必要。ここは適当ではいけない。銅を挟んだ板が一体に見えなくてはいけない。ほかは適当でもここだけはきっちと決めてもらいました。つまり当主にやって貰った。なかなかいい感じです。

 接合部の形が決まったら、バーナーで焼きながら接着する。ここも当主のおしごと。なんだかんだいって、さすがに重要なポイントは当主にやってもらっているのでした。

 夢中になっていたので気が付きませんでしたが、実はこんな無謀なことをやっているのは自分だけでした。ほかのメンバーは刻印を打っているなか、なんともわがままな生徒がひとりいたものだ。そんなものだから、教室のなかで注目の的になりました。何か変なことをやっているやつがいる。みたいな。

 形になってみると、すこしリボンの様に見えないでもない。完全に女性向けのデザインになってしまいましたが、まあこれはこれでよし。

Img_0915_r  最後に指輪を磨く。磨きの作業はお弟子さんとみられるお姉さんにやってもらいました。艶消しにするか光沢をもたせるか。一度光沢で仕上げて見せてもらう。三秒考えて、やはり艶消しにしました。形を主張するために素材は少し控えめにしてもらうのがいい。こんな小さなものでも、全部が主張しだすとなぜか安っぽく見えるから不思議です。

 想像が形になるというはやっぱり素晴らしい。それが不完全であればなおさらのことです。今回出来上がった指輪は、結局おじさんが指にはめるような代物ではなくなっていました。というわけで本作品は私の同居人のものに…。

 今回のは失敗作?というわけではないということを願って、次回は最初から人に贈るつもりで作りましょう。というか、やっと人に送れるものが造れそうな気がしてきました。

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指輪を造るということ

 渋谷の彫金教室「Studio Crucible」に行って指輪を一つ創ってきました。3時間の体験コース。集まったのは、会社の美術部の面々。私を含め、ほとんどの人は初体験のようでした。しかし、正直にいって、指輪を造るというのは、意外と簡単でした。教室自体が、道具がたくさん揃っているところだったせいかもしれませんが。

〓 大まかな工程

 さて、その工程を説明しましょう。

  1. まず、制作された指輪の現物と、写真を見せて貰いました。ここで自分が作りたい指輪のイメージをつかみます。
  2. 指輪の紋様を実際に銅板に打ちつけて、作業の感触をつかみます。この時に色々な刻印を打ってみて、さらに自分が造る指輪のイメージを膨らまします。
  3. 材料(銀か銅)を決め、加工作業に入ります。材料は円環になったものかと思いきや、細長い延棒状のモノでした。長さは申告した号数に合わせて、先生が計算して切ってくれます。
  4. ポンチを打って、刻印を刻む作業に入ります。私はまず作成日とイニシャルを内側になる面打ちつけて、その後表面の紋様を入れました。
  5. 円環状に加工しやすくするため、「なます」作業に入ります。つまりバーナーで炙って金属を柔らかくします。
  6. 長さを再度調整して、接合面をヤスリで削り、接合しやすくします。専用のペンチで接合面を突き合わせます。生徒がやる作業としては、この辺が一番難しそうでした。
  7. 接合面を接着します。この作業はかなり難しいため先生がやってくれました。その後に指輪を稀硫酸につけます。稀硫酸に浸けるのは、次の(8.)の作業の後だったかもしれません。
  8. 金属棒に指輪を通して木槌で叩き、指輪を完全な円形にします。もうこの頃には指輪が完成した雰囲気になります。指輪の文様がパターンの場合は、接合部の紋様をこの後に刻印します。
  9. 円環の端部の凹凸をヤスリで平にしたり、角の面取りをして、仕上げに入ります。特に内側の面をヤスリで磨くのは、無心な単純作業なので、完成品に向けた充実した疲労を味わえます。
  10. 最後に表面をつや出しまたはつや消し加工します。

 これで、自分だけの一環の指輪が完成します。モノを造る楽しさを存分に味わう事ができました。実はあとから知ったのですが、使用した金属は「銀」でした。プラチナよりも加工しやすいのだそうです。でも銀の柔らかい輝きには魅せられるものがあります。

〓 表情を変える金属

 金属の無機質な美しさには、冷たさが宿っていました。そして、実際にその形状に意思を埋め込もうとする時には、色が変わったり、あらぬ形に変形したりと、予想を超えるモノに出会う楽しみがあります。まず、金属をバーナーで熱する時は、色々な色に変化します。まるで天空にさざめく花火を見るようでした。そして、稀硫酸に漬けたあとの銀は、表面を白く化粧して艶かしい姿に変えるのです。いわゆる純白かパールホワイトという色に近いもの。私は思わずその色を残したいと先生に申告しました。しかし、それは銀が放つ一時の表情だったようです。冷たい純白は、時間が経つにつれてやわらかい乳白色に変わっていきました。その色は滅多に見る事ができないからこそ、妖艶さを醸し出すのでしょう。金属の色というのは、大概の場合は純粋な気がして、彫金にはそういった色と出会う楽しさがあるのだと知りました。

〓 身につけるということ

 男にとっては、装飾品は単に邪魔者でしかない場合もあります。むしろ生成りの単純な形状に惹かれたりもします。しかし、自分で創ったものに関しては思い入れもあるかもしれません。いや、むしろ、かつての人類がそうであったように、何らかの用途を持った道具としての美しさを求めるのでは無いでしょうか。刀を研いだり、もっと大昔に矢じりを造る原始人の様に、金属加工には本能的な何かを駆り立てるものがあります。私も早速、自作の指輪を身につけながら、次は何を作ろうかと、むしろその目的を模索するのでした。

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Studio Crucible

 そうして出来上がったのが右の写真の指輪です。四角い文様を斜めに並べました。しかし、後からよく見ると、刻印の中には「美」という文字が…。いいのか悪いのか、まあ、偶然が織り成す趣きも、手作りのなせる技ということでしょうか。

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