音楽

お風呂用のスピーカーを買ってみた 『TaoTronics TT-SK03』

iPhoneがもっとも活躍するのは、私の場合podcastを聴くときです。とにかく通勤中、皿洗い中、お料理中は聴きまくっている。おそらくiPhoneでリスニングしているもののうち約50パーセント以上はpodcast番組。仕事中と本を読んでいるとき以外はpodcastを聴きたい。
そして、最近お風呂の中でなんとなく物足りなさを感じたとき、ふと思った。やはり、こんな時こそpodcastを聴きたい。そう思って、手頃な防水のbloutoothスピーカーはないものか、と探していたら、ありました。Amazonで探して見つけたのがこれです。
TaoTronics tt-sk03
なにやら聞きなれない怪しいメーカーだと思ったら、やはり中華製でした。うーむ、と唸りながらも評価を読んでみるとなかなか良さげであった。ので早速購入することに。

で、我が家に到着したその怪しいスピーカーを試してみた。
音質、なかなか良いです。特に音声を聴くには十分。音楽を聴くにはやや丸すぎる音かも。しかし、モノラルだからしょうがない。別に音楽を聴くために買ったわけでもないし、これでいいんじゃないか。
音量、結構大きな音が出ます。
バッテリー、充電式で多分4時間くらいは持ちそう。バッテリー残量がiPhone側に表示されるのはありがたい。マイクロUSBで充電する。
操作、前面にある5つのボタンで操作。真ん中のスイッチをオンにすると、ピロローンと結構大きな音がします。ペアリング中はブルーの点滅、接続済みの場合はゆっくりした点滅で教えてくれます。
スイッチをオフにするとポロローンとまたこれも結構大きな音。まあ分かりやすいからいいではないか。
ボリュームと早送りは一緒になっていて、タッチで次の選曲、長押しでボリュームアップ、ちょっとボリューム調整は面倒かも。
もちろん、停止とスタートのボタンがあり、ごく普通に機能します。
受話機能もあり、このボタンを押すと多分会話が可能になるのもありがたい。
耐久性、一度80センチほどの位置から床のタイル面に落ちましたが、損傷はありませんでした。
防水機能、多分シャワーを浴びても大丈夫だと思う。
デザイン、丸い形をしていて、無駄のない設計、かつ落下時の衝撃を受けにくいと思う。
設置方法、6センチくらいの広めの吸盤でタイル面に張り付きます。吸盤を剥がしやすいように突起が付いている。使うときのみタイル面に貼り付けることを想定しているみたい。しかし、フックに引っかけてぶら下げることはできない。

このTaoTronicsというメーカーについては、ANKERと同様に安価な割には品質は高いと思う。最近の中華製品は侮れませんです。

追伸:実は同時にヘッドホンも購入した(TT-BH07)。娘へのプレゼント。値段の割にはそこそこ音がよい。あまりにお値段安いので、ついでにイヤーカバー型(オーバーヘッド型)(TT-BH03)も購入したがこちらの音は同じような値段の割にはいまいちでした。

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ノイズキャンセリング機能付きBluetoothヘッドフォン 『MDR-NWBT20N』 Sony

 私、ヘッドフォンに関してはSonyもしくはAudioTechnica。しかし、最近はSony派に傾きつつあります。もちろん、Sonyにも欠点があって、どうもケーブルがヤワなんですね。そんなこともあって、3年ほど前に購入したノイズキャンセリングヘッドフォン「MDR-NC33」のケーブルが断線、まだ両耳の音は聞こえるものの、ノイズキャンセル機能が効かなくなってしまいました。
 そこで、同じSonyでいろいろ物色していると、なんと、Bluetooth(BT)、かつ、ノイズキャンセル(NC)機能付きのヘッドフォンがありましたよ。もともと、BT機能にも引きつけられていて、NC機能付きとどちらが良いか、なんて検討していたので、これは願ったりに叶ったりです。しかも値段がとっても手頃。なんと二つの機能がついて6,000円です。
 通常であればまず電気店に行って視聴してそれから購入に踏み切るのですが、ここは一気にポチリモードに。まだエージングは完了していないのですが、最近ヘッドフォンで聞くときはほとんど音声ポッドキャストなので音質はあまり気にしていません。まあ、音質が良ければそれに越したことはないのですが。

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 ということで、自宅に到着したヘッドフォンを試して見た結果をレポートします。

〓ノイズキャンセル効果は?

 私は通勤中にほとんど音声ポッドキャストを聞いているので、少しでも雑音を減らしたい。以前使っていた「MDR-NC33」は、アナログノイズキャンセリングでしたが、今回購入した「MDR-NWBT20N」はデジタルノイズキャンセリングになっています。性能的には、だいたい80%くらいは雑音を削減できているのではないかと思います(カタログ性能では98%となっています)。エアコンの音などはほぼ完ぺきに消えるといってよいでしょう。他方、人の話す声や不規則音は半減して聞こえます。私としてはその方があり難い。全く無音というのはいくらなんでも不安になりますから。
 例えば殊勝にも、私は時々食器洗いをするのですが、そういった時はポッドキャストを聞きながらのことが多いのです。このような皿洗いの場面ではBT機能とNC機能の両方が思わぬ効果を発揮します。一つは、BT機能によりiPhoneを身に着けなくても良いし、同時にケーブルが邪魔にならない。そして、NC機能により水道の音がキャンセルされ小さい音でも音声を聞きわけることができます(水道の音は30%くらいしかカットされません)。かつ、家族が私を呼ぶ声もちゃんと聴き分けることができます。そのうちポッドキャストを聴くために皿洗いをするなんてことになるかもしれません。
 ちなみにこの「MDR-NWBT20N」には、AIノイズキャンセリング機能というものが追加されています。[AI NC]のスイッチをオンにすると、その時点での周りの騒音の状況を解析して最適なノイズキャンリングアルゴリズムを適用してくれるようです。

〓通常の音質は?

 音質は丸みのある柔らかい感じの音です。特にどんシャリということはありません。アコースティックやボーカル向きだと思います。ボーカルは少し後ろに引いいた感じに聞こえますが、この辺はまだエージングが済んでいないのでなんとも言えません。しかし、そもそもこのイヤホンは形状も機構もSony Network Walkman専用のものと同じものだとするなら、それなりの音質を保っているものと考えるのが妥当でしょう。ただしBTによる音質低下というのはあるかもしれません。
 音楽を聴く場合のNCの有効性については、喫茶店などでも発揮されそうです。例えば、隣におじさん集団が座りガハハ笑に堪えられなくなった時は、このNC機能をオンにすることで彼らを10メートルほど遠ざけてくれます。同時にそれまでは気づかなかった空調などの音もかき消えて、目をつぶれば音楽に集中することが可能となるでしょう。そんな時に、もし美しい女性が声を掛けてきても、彼女の声はあなたにきちんと届くはずです。目を開けた時に見えたものが嗄れたおばさんではないことを祈ります。

〓装着感は?

 BTレシーバー本体は非常に軽いです。カタログスペックでは17g、たぶんイヤホンも含んでのことと思われるので、本体は12g程度かと。だとすると単4電池1本と同じくらいですね。BTレシーバーのクリップが外れて落下しても、イヤピースが耳から外れることはないでしょう。クリップのバネもそこそこ強いのでシャツの解禁部や、Tシャツであれば袖につけてもそうそう落ちることはなさそうです。
 イヤピースの装着感はMDR-NC33と同様です。カナル型であり形状はほぼ同じ。コードを保護するラバー部分が少し短くなっています。プラグから左耳のイヤピースまでのコードの長さは40cmでちょうどよい長さといえそうです。

〓BTレシーバー機能は?

 BTレシーバーのスイッチとして、再生停止、ボリューム、前後曲へのジャンプの三つの機能があります。iPhoneではどれも正しく機能しました。特にiPhoneをバックに入れて持ち歩く人にとっては、これはよい機能だと思います。どのスイッチもそれなりに使いやすい設計ではありますが、たまに意図しない音楽の切り替わりがありました。各スイッチを無効にするホールドスイッチがあるので、通常はホールド状態にした方がよいかもしれません。
 BTレシーバとiPhone等との接続は簡単にできます。BTレシーバー本体のスイッチをON側に7秒間スライドし続けると、iPhone側の[設定/Bluetooth]にMDR-NWのデバイスが表示されるので、その表示をタップするだけです。一度接続すると、以降はBTレシーバの電源ON/OFFがイヤホンプラグの抜き差しと同じになります。
 BTレシーバーとiPhoneとの接続可能距離はカタログ値で10mとなっています。屋内であれば特に不自由はない距離です。

〓その他の機能

▲音質/通信の優先度切り替え
 iPhoneなどの本体が遠い位置にあるとき等、BTの接続性を優先させたいときに使用します。

▲早送り/巻き戻し
 途中の聞き逃しを手元で巻き戻し再生することができます。

▲BT機器をワンタッチで接続(NFC)
 接続する機器にNFC機能があれば、ワンタッチでペアリングすることができます。

▲AIノイズキャンセリング
 室内から屋外など、周囲の騒音環境が変わった時に、適切なNCモード(A~C)を選択します。Aは路上など、Bは電車の中、Cはオフィスに適合するモード設定のようです。

〓気になる点?

 単4電池で駆動するMDR-NC33と異なり、この製品は内臓バッテリーで駆動します。持続時間はNCオンで8時間、NCオフでは9.5時間となっており、一週間に一回の充電をすれば十分でしょう。また充電時間も約2時間となっているので、15分充電すれば1時間は持つ計算です。朝方電池が切れていたとしても、それほど問題になることはないと思います。もっともモバイルバッテリーを持っていれば、NC本体の充電用USBミニプラグから充電できるため、バッテリーの持ちに関してはほとんど心配いらないでしょう。
 NCを機能させるためのイヤホンはMDR-NW専用なので、ケーブルが断線したときの対策が必要と思われます。純正のイヤホンは型番が「MDR-NC31SP」となっており販売価格はAmazonで3,000円からになります。
 もしNC機能が必要ないのであれば、他メーカーのイヤホンでも大丈夫です。逆に付属の専用イヤホンを直接iPhoneに接続した場合は片側の音は聞こえません。これはプラグの接点によるものだと思います。

〓その他の使われ方

 以上で大体の説明は終わりなのですが、もう一つだけこの機器の使われ方で「これはいい!」と言えそうなものをご紹介。それは、オーディオ機器に接続して、通常のBTトランスミッター的な使い方ができるということ。もちろんNC機能はオフにします。いままでは、iPhoneを直接オーディオスピーカーのプラグに接続してジャズなどを聞いていたのですが、この「MDR-NWBT20N」のBTレシーバーを接続すれば、iPhoneを手元に置いて音楽を楽しめるという寸法です。うむ、これは実に良いです。よく考えたら、これをやりたいがために、何度かオーディオ用BTレシーバの購入を検討したのですが、もう購入は必要ないですね。

〓総合的には

014acd533ce8323577c27df8ca6bf3ea0_2  この製品は値段を考えると物凄く良い製品だと思います。思わず追加でホワイトを購入してしまいました。どうやらホワイトの方が少しだけ高級な感じがするようです、という思い込みに浸ることができました。

 この製品により以下のことが解消されます。
1.ケーブルの取り回しによるわずらわしさから解放される
  たとえば、会社の社屋に入る際に、今までであればケーブルを巻いて背広の内ポケットにしまっていたが、これからはイヤピースを内ポケットに放り込むだけで済みそう。
2.毎日の通勤電車の中で車両の音を気にせず聞ける
 特に音声ポッドキャストを聞くときは、車両の音で聞き取りにくいことがしばしばあったが、このヘッドフォンで聞けばそういったこともなくなる。

 ただし、イヤホンケーブルの断線には注意が必要です。特に冬場に固くなったケーブルを巻き付けると割れてしまうことがあります。また左右のピースとの接点、それと左右に分岐する接点は断線しやすく、日ごろから優しく扱う必要がありそうです。これは殆どのヘッドフォンについて言えることですが、ヘッドフォンが消耗品であるのはおそらくヤワなケーブルと乱暴な取り扱いに原因があるのだと思います。いずれケーブルのないヘッドフォンも発売されるのでしょうが、その時までケーブルを優しく扱う必要がありそうです。

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動きが聴く者を魅了する楽団 『駒澤吹奏楽部』 in 吹奏楽祭2011マーチ&ポップス・イン・HIBIYA

 暑いさなかではあったが、娘の通う中学校が出演するということもあって、日比谷公会堂で開催される「吹奏楽祭」の会場に来ている。このお祭は、東京都内の小中学校、高校、大学、社会人の吹奏楽団の中から、選抜された団体が演奏を披露する。屈指のメンバーだけあってそれぞれにレベルが高い。それでいてチケットは僅か千円というから、生演奏をあまり聴く機会のない私にとっては、毎年の楽しみになりつつある。目あてはやはり、高校生以上の団体だ。
 中でも極めつけは5番目に出場の駒澤大学吹奏学部だ。昨年も出演したこの団体は、完全体育会系吹奏楽団と呼ぶにふさわしい。彼らが出場する前には、なぜかステージが空になる。その空虚な空間の下手から、パーカッションが響き来る。
 ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダダンッ。
 ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダダンッ。

 響きと供に屈強な軍団が、そのリズムにのせて中央に向けて行進だ。そう、ゆるりと行進しつつもそのステップはキビキビと厳しい。肩にパットの入った青い制服は、なぜか宇宙戦艦ヤマトを想わせる。
 ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダダンッ。
 縦横無尽に歩む者どもは、やがて定位置についてピタリとその動きを止める。
 ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダ、ダンダラダダダダダンッ!
 目を奪う一糸乱れぬその動きにかかわらず、演奏に呼吸の乱れはない。見るほうも背筋を伸す。驚いた事に、その激しい動きにもかかわらず、上半身はかたくなに姿勢を保とうとする。彼らはいったいどんな訓練を積んでいるのだろう。なめらかな音の響きと相まって、直線的な動きが不思議な心地よさを聴く者にもたらしてくれる。

 忽然とその数名がステージから観客席へと躍り出た。トランペットが、ホルンの音が私の間際を通り過ぎる。なんだか愉快な音の響き。と、ふと通り過ぎる彼の後姿を見ると、帽子の下のおくれ毛が見えた。約半分は女性なのだろう。そんな事にも驚きを発見。

 いったい誰がこのマーチングスタイルを編み出したのだろうか。もともとは軍楽隊を発祥とするマーチングバンド。きびきびとした動きの由来。しかし、駒澤大学のそれには少しくユーモラスを交えていて、かつ大胆な振り付けを加えている。他の吹奏楽団も、その演奏のさ中に様々な動きを加える様になってきた。そのルーツは、駒澤大学吹奏学部なのかもしれない。
 来年もまた来るだろうこのステージで、彼らの勇姿を見るために。

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